301リダイレクトと302リダイレクトの違いとSEOへの影響
WEBサイトの移設やリニューアルを行うときに欠かせないのが、「リダイレクトの設定」です。しかし、WEB運営者の中には「むやみにリダイレクトを設定してSEOに悪影響を及ぼしたらどうしよう」「リダイレクトって安易にしていいのかわからない・・・」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「301リダイレクトと302リダイレクトの違い」と「SEOへの影響」についての解説をします。
301リダイレクトと302リダイレクトの違い
- 301リダイレクト
- ・・・「恒久的な転送」に用いられる処理
Googleの検索エンジンは恒久的なリダイレクトだと想定して、「転送先のURL」を検索結果に表示します。 - 302リダイレクト
- ・・・「一時的な転送」に用いられる処理
Googleの検索エンジンは一時的なリダイレクトだと想定して、「転送元のURL」を検索結果に表示します。
※一般的には上記の使い分けで認識されていますが、現在のGoogleでは、301リダイレクトも302リダイレクトも恒久的なURLの移動として処理されるようになりました。
表示速度や認識速度の違い
- 表示速度
- 301リダイレクトのほうが若干スピードは速い
- 処理速度
- 301リダイレクトのほうが検索エンジンに転送が認識されるのが早い
301リダイレクトと302リダイレクトのSEOへの影響
どちらも評価をすべて転送先に引き継ぐ
かつて、302リダイレクトは転送元のから転送先へページの評価を引き継がないと言われてきました。しかし、2017年にGoogleからリダイレクトに関する仕様の変更が発表されて以降は、「301リダイレクトと302リダイレクトはどちらも評価を引き継ぐ」ようになりました。
このことから、ページの評価に関しては301リダイレクトと302リダイレクトのどちらを用いてもSEOへの影響はない、ということがわかります。実際にGoogleからどちらを使うべきかを奨めることはありませんので、用途に応じてリダイレクトの方法を選ぶことが大切です。
ペナルティを受けたページのリダイレクトは注意
301リダイレクトと302リダイレクトともに、ペナルティを受けたなどの悪い評価も引き継ぐことになります。
悪い評価を受けたページは、リダイレクトから削除することをおすすめします。
リダイレクトには、恒久的な転送に用いられる301リダイレクト、一時的な転送に用いられる302リダイレクトという2つの処理があります。現在はリダイレクトの仕様が大きく変更されたことで、どちらのリダイレクトを設定してもページの評価は転送先に引き継がれるとされています。
選んだリダイレクトによってSEOへの影響が大きく変化することはないですが、301リダイレクトと302リダイレクトの違いを考慮すると、悩んだ場合は301リダイレクトを用いることをおすすめします。
以上、「301リダイレクトと302リダイレクトの違いとSEOへの影響」についての解説でした。
SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。
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