canonicalの使い方とSEOへの影響について
サイト内に重複するページが複数存在する場合に、検索エンジンに正規のページとして最も重要なURLを知らせる目的で使用されるのが「canonical」です。
SEO要因にも影響すると言われるcanonicalですが、実際にどのように設定すれば良いのか分からないといった方も多いようです。
今回は、「canonicalの使い方」や「設定方法」、「SEOへの影響」について詳しく解説します。
canonicalの使い方
「httpsとhttp」「wwwあり・なし」が併存している場合
WEBサイトやページによって、同じコンテンツでありながら「httpsとhttp」「wwwあり・なし」、「index.htmlのあり・なし」のそれぞれのURLが存在している場合があります。その際にcanonicalを使ってURLの正規化を行います。
PCサイトとスマホサイトのURLが異なる場合
近年のWebサイトはレスポンシブデザインが主流になったため、このようなケースは少なくなりましたが、万が一「PCサイトとスマホサイトのURLが異なる場合」は重複するページが複数存在する事になる為、canonicalを使ってURLの正規化を行います。
同じWEBサイト内に重複コンテンツがある場合
301リダイレクトの設定が行えない場合
canonicalの設定方法
「canonicalの使い方」で紹介した1-1.「httpsとhttp」が併存しているケースが発生している場合、下記の方法でURLの正規化を行います。
以下は、設定方法の例です。
- オリジナルページ
- https://〇〇.com/top
- 重複ページ
- http://〇〇.com/top
この場合、検索結果に優先的に表示させたいのはオリジナルページです。そのため、重複ページのheadタグ内に以下のような記述をします。
<link rel="canonical" href="https://〇〇.com/top">
canonicalを設定する時の注意点
設定方法を誤ってしまうと意味がなくなってしまうため、以下のような点に注意して設置するようにしましょう。
- 複数ページにまたがる続きもののコンテンツの場合は、canonicalは使わない
- URLを指定する場合は「絶対URL」で指定した方が良い
- 1つのページに設定するcanonicalは1つだけにする
- bodyタグ内のcanonicalは無視されるため、headタグ内に記述する
canonicalのSEOへの影響
canonicalは、SEOの観点において重要な要素の一つです。
その理由は、canonicalを正しく設定してURLの正規化を行うことで、SEOにおける効果を高めることが出来るといわれているためです。
例えば、canonicalのSEOへの影響は
- オリジナルページを検索結果に表示してもらえる
- 重複ページによるマイナスな評価を避けられる
- ページ評価を分散させることなく、一つのページに評価を集中させられる
といったことがあります。
以上、「canonicalの使い方」や「設定方法」、「SEOへの影響」についての解説でした。
SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。
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