【Copywriting Conference2019】コピーライターのためのSEO


Copywriting Conference2019第三セッションは「SEO for Copywriters」というテーマでBrightonSEOのKelvin Newman氏によるプレゼンテーションでした。コピーライターのためのSEOということで、今回は他サイトの解析を基にしたSEOコピーライティングの方法について述べていました。
ユーザーを意識してライティングをする

プレゼンテーション冒頭では、SEOの本質である「ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成する」という点を強調していました。
コピーライティングをするときにSEOを意識しすぎてユーザーの視点を無視しないように気を付けましょうとKelvin Newman氏は述べていました。
また、下記のようにGoogle検索エンジンが上位表示させたいページの特徴についても説明していました。
<検索エンジンがSEOで上位表示させるサイトの大まかな特徴>
・デザイン・ビジュアルレイアウトが良い
・よく書かれている
・信憑性がある
etc…
他サイトの解析からユーザーが求めていることを探る方法

SEOとライティングについては様々なテーマがありますが、今回Kelvin Newman氏は「他サイトの解析からユーザーが求めていることを探る方法」というテーマについて一番重きを置いてプレゼンしていました。
「他サイトの解析からユーザーが求めていることを探る方法」
具体的には、特定のクエリで上位表示されているサイト・ページのテキストを解析し、コピーライティングをする際の参考にする方法のことです。
「上位表示されているページは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツであるとGoogleに認識されているページである」ということから、上位ページの解析をすることで、自サイトのコンテンツにはない部分や改善余地が見つかることが多いので、コピーライティングをする上で、他サイト解析は重要な作業の一つであると強調していました。
以下、これを実践する5つのメソッドについてKelvin Newman氏から説明があったので順番に解説していきます。
メソッド1.ワードクラウドを使用する方法

1つ目のメソッドは「ワードクラウドを使用する方法」です。
ワードクラウドとは? 文章の中で出現頻度が高い単語を抽出し、出現頻度に応じた大きさで図示する手法のこと。 |
Step1.https://www.textise.net/というツールを使ってテキストを抽出。
*TextiseはツールにURLを入れるだけでテキストだけを抽出してくれる便利なツールです。
↓
Step2.https://www.jasondavies.com/wordcloud/で使われているクエリを探る。
*Textiseで抽出したテキストをこのワードクラウドツールに入れると出現頻度に応じた大きさで図示されます。
↓
Step3.図のクエリからヒントを得て、コピーライティングの参考とする。
*他サイト内でよく使われているクエリをチェックして、自サイト内のコンテンツを見返してみましょう。
メソッド2.ベン図からクエリを探す方法

2つ目のメソッドはベン図を作成してそこからクエリを探る方法です。
Step1.https://www.textise.net/というツールを使ってテキストを抽出。
*TextiseはツールにURLを入れるだけでテキストだけを抽出してくれる便利なツールです。
↓
Step2.http://writewords.org.uk/word_count.aspというツールを使ってリストを作成
*Writewordsは文章の中の単語を使用頻度が多い順に上からリスト化してくれる便利ツールです。
↓
Step3.https://bioinfogp.cnb.csic.es/tools/venny/というベン図作成ツールにリストを入れてベン図を作ります。
*例えば上位2ページのリストを入れて、自社サイトのリストも入れると3サイト比較のベン図が作れます。
↓
Step4.ベン図の内容をみて他サイトとの比較を行い、それを参考にコピーライティングをすすめる。
メソッド3.競合サイト内のフレーズを探る

3つ目のメソッドは、競合サイト内で使用されているフレーズ探る方法です。
Step1.https://www.textise.net/というツールを使ってテキストを抽出。
*TextiseはツールにURLを入れるだけでテキストだけを抽出してくれる便利なツールです。
↓
Step2.抽出したテキストをワードに貼り付けて、自サイトにはないフレーズや言い回しを調べる。
SEOのみならずコピーライティングを考える意味でも効果的な方法です。
メソッド4.Google画像検索を使用する方法

4つ目のメソッドは、Google画像検索を使用する方法です。
Googleな画像検索を使用して、各画像の説明に使われているテキストを参考にしたり、画像内に入っているフレーズを参考にして、コピーライティングに反映させていてくというものです。
Pinterestの検索結果を使用する方法

5つ目のメソッドは、Pinterestの検索結果を使用する方法です。
Pinterestの画像検索を使用して、各画像の説明に使われているテキストを参考にし、コピーライティングに反映させていてくというものです。Googleの画像検索活用と似ています。
「どちらもコピーライティングをする上でのヒントがあることが多い」とKelvin Newman氏は述べていました。
まとめ

今回は他サイト解析からSEOやコピーライティングに活かす方法ということで、Kelvin Newman氏が様々なメソッドや検索エンジンについてプレゼンをする内容でした。
いろいろなツールがでてきましたが、最後はユーザーのためのコンテンツ作成のヒントになるものが見つかれば幸いですと述べていました。

BrightonSEO Kelvin Newman氏
オルグロー株式会社 代表取締役社長 塩田英司
SEOWORLD施策部からのコメント コピーライターのためのSEOということで、SEO自体に関する話から実践的なことまで幅広く網羅されているセッションでした。弊社でも競合解析調査やコピーライティングの考案時にぜひ実践していきたいと思いました。 |
SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。
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