被リンクとは|SEO効果・増やすポイントを分かりやすく解説
「被リンク」はGoogle検索で上位に表示させる上で重要な役割を持ちます。しかし、被リンクについて正しく理解しているサイト運営者は少ないのではないでしょうか?本記事では「被リンクがSEOで重要な理由」「価値の高い被リンクの条件」「被リンクを獲得するための具体的な方法と手順」「被リンクを確認する方法」について解説します。
被リンクとは
被リンクとは、外部のWEBサイトから自社のWEBサイトへ向けて貼られたリンクの事です。
被リンクの読み方は「ひりんく」と読みます。被リンクは「外部リンク」「バックリンク」と呼ぶこともあります。
被リンクはSEO対策をおこなう上で重要な役割を持ちます。
Googleは被リンクを第三者からの「投票」と考えているため、自社が運営しているWEBサイトが被リンクを獲得すると検索エンジンからの評価が高まり、検索ランキングが向上しやすくなります。
ただし、自作自演で被リンクを設置したり、有料のリンクを購入したりするとGoogleのガイドライン違反になるため被リンクを集めるには注意が必要です。
被リンクのSEO効果
良質な被リンクを獲得すると、検索エンジンからのぺージの評価・ドメイン評価が向上するためSEOのランキングが向上する可能性が高まります。
また、多くの被リンクを獲得しているサイトは検索エンジンから「人気のサイト」と判断されるため、クローラーの巡回頻度やインデックスの速度が改善されます。
つまり、クローラビリティの向上が期待できます。
ページの評価が高まり検索順位が上昇する
Googleは被リンクを多く獲得しているページの検索順位を上昇させます。
なぜなら、検索エンジンが被リンクをユーザーからの投票と考え、多くのリンクを獲得しているページ=多くのユーザーに支持されている価値の高いページと判断するためです。
Googleの公式ページには以下のように記載されています。
特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。
Google が掲げる 10 の事実 :ウェブ上の民主主義は機能する。
尚、第三者からのリンクを投票と考える仕組みは、学問の世界において優れた学術論文が多くの研究者から引用・参照される事を元にしています。
Googleはインターネットの中でも優れたサイトは多く引用されることを評価の仕組みに取り入れ、客観的事実を元にWEBページの価値を判断しています。
ドメインの評価が高まる
被リンクはページ単体の検索順位の向上だけではなく、ドメイン自体の評価を高めサイトの検索順位を向上させる効果もあります。ドメインの評価は「ドメインパワー」とも呼ばれ、「ahrefs」や「moz」、「majestic seo」などのサードパーティーツールで確認することが出来ます。
では実際に、被リンクを獲得した事によってドメインパワーが高まると検索順位は上昇するのでしょうか?
2020年4月28日にBACKLINKO社が行った調査では、ドメインランクの高いサイトの方が検索結果で上位にランクされる傾向があることが発表されています。(ドメインランクとは、ahrefs社等の被リンク分析ツールが被リンクの数と質を元に独自に算出した数値)
つまり、被リンクを多く獲得しているサイトが上位に表示されているという事です。
SEM Plus編集部でも実際にahrefsを使って、いくつかのキーワードに対して1位〜10位までのDR(ドメインランク)を確認してみました。
順位 | キーワード | ||||
FX | SEO対策 | 美容整形 | 保険 | クレジットカード | |
1位 | 68 | 62 | 64 | 83 | 83 |
2位 | 80 | 64 | 58 | 97 | 80 |
3位 | 75 | 66 | 66 | 59 | 41 |
4位 | 72 | 74 | 73 | 60 | 82 |
5位 | 66 | 59 | 66 | 73 | 79 |
6位 | 67 | 59 | 73 | 84 | 78 |
7位 | 69 | 59 | 60 | 65 | 80 |
8位 | 67 | 71 | 69 | 78 | 51 |
9位 | 89 | 44 | 38 | 92 | 80 |
10位 | 80 | 70 | 66 | 84 | 61 |
一般的なDRは40前後に対して、競合性の高いキーワードで1ページに表示されるサイトは60以上のサイトが多いという調査結果が出ました。この結果からも、被リンクを多く獲得しドメインの評価が高いサイトの方が上位表示されている傾向が強いことが分かります。
クローラビリティを向上させる効果がある
被リンクを獲得することで、クローラビリティ(クローラーの巡回頻度)を高めることができます。
クローラビリティとは、Googleのクローラーが「サイト内のページをどれだけ見つけやすいか」を意味する言葉です。
Googleのクローラーには以下の2つの役割があります。
- WEBサイトのリンクを辿ってインターネット上を巡回し、新しいWEBページを見つける
- 定期的にページを訪れページの内容が更新されているか情報を取得している
新しいページの作成やページのリライト、古いページの更新などをおこなってもGoogleのクローラーがページを巡回しなければ検索結果には反映されないため、クローラーに早く巡回してもらう必要があります。
被リンクが多いサイトはユーザーにとって価値が高いサイトと判断されるため、被リンクがないサイトに比べて、クローラーの巡回頻度(クローラビリティ)が高くなります。
また、新しいページに対して被リンクが設置されることで早くインデックスされる可能性が高まります。
SEO効果の高い被リンク
SEO効果の高い被リンクとは、自然に獲得したナチュラルリンクであることです。
GoogleはSEO目的で意図的に設置した被リンクを評価しません。評価の対象となるのは、ページを見た第三者が「良い内容だから誰かに紹介したい」と自発的に設置したリンク(ナチュラルリンク)です。
その上で、「権威性の高いサイトからのリンク」と「関連性の高いサイトからのリンク」がSEO効果の高い良質な被リンクになります。
権威性の高いサイトからのリンク
「公的機関」や「大学」「医療機関」「銀行」「上場企業」など権威性の高い企業・団体のサイトからの被リンクは、「SEO効果の高い良い被リンク」です。
これらの企業・団体は社会的な信用が高く、ユーザーが信頼しているサイトです。そのため、これらのサイトからリンクされることで自社サイトも信頼できるサイトと検索エンジンから判断され評価が向上します。
関連性の高いサイトからのリンク
自社サイトのテーマに関連したサイトからの被リンクは、SEO効果が高い被リンクです。Googleはリンク元とリンク先のコンテンツの関連性によって、リンクが与えるスコアの重みづけを変えます。
例えば、コスメの通販サイトを運用している場合、求人サイトや旅行サイトからのリンクとコスメに関連するサイトからのリンクでは、後者のリンクのほうが自社と関連性が高いため、SEOの評価が高まります。
SEO効果が高まる被リンクの設置パターン
被リンクによるSEO効果は、リンクの設置方法によっても異なります。
被リンクによってWEBサイトを評価する仕組みを「PageRank」と言います。PageRankとはWEBページの重要度を測るGoogleのアルゴリズムの事で、より多くのPageRankが分配されるとSEO効果が高くなります。
以下の条件に該当する被リンクは、PageRankの分配量が多くなります。
- アンカーテキストにリンク先に関連するキーワードが含まれている
- nofollowが設定されていないリンク
- 被リンクを多く獲得しているページからのリンク
- メインコンテンツの中にあるリンク
- ページ上部にあるリンク
- 信頼できるサイトからの距離が近いリンク
- 鮮度の高いページからのリンク
アンカーテキストにリンク先に関連するキーワードが含まれている
アンカーテキストに関連するキーワードが含まれている場合と、含まれていない場合では前者の方がよりSEO効果が高いリンクになります。
アンカーテキストとは、WEBページ内のURLに設置するテキストのことです。
Googleはアンカーテキストに記載されたテキストを元に、リンク元のページとリンク先のページに関連性があるかどうかを判断しリンク先のぺージを評価します。
ただし、アンカーテキストに過剰にキーワードを詰め込んだり、同一のアンカーテキストから多くの被リンクを獲得している場合は、Googleからスパム行為と判断される可能性があるため注意しましょう。
nofollowが設定されていないリンク
nofollowタグが設定されていない被リンクはSEO効果が高いリンクです。
nofollowタグとは、Googleのクローラーに対して「リンク先のページをクロールしない」「リンク先のページを評価しない」という命令を出すタグです。
つまり、獲得した被リンクにnofollowタグが設定されていた場合、PageRankが分配されないため、被リンクのSEO効果はなくなります。そのため、nofollowタグが設置されていない被リンクがSEO効果の高いリンクとなります。
被リンクを多く獲得しているページからのリンク
多くのページからリンクされているWEBページと、リンクされていないページでは前者のページからのリンクの方がSEO効果が高くなります。
検索エンジンは、ページの権威性や信頼性を評価するためにリンクの質と量を考慮します。多くの被リンクを持つページは、一般的には信頼性が高く、価値あるコンテンツを提供していると見なされます。
このようなページからのリンクは、以下の図のように高い評価をあなたのサイトに伝達します。この結果、検索エンジンはあなたのページも信頼性が高く価値のあるページと判断するため、SEO評価が高くなります。
メインコンテンツの中にあるリンク
メインコンテンツ内に設置された被リンクはSEO効果の高い被リンクです。メインコンテンツ内に配置されたリンクは、ユーザーにとって最も目につきやすい部分にあるため、クリックされる可能性が高くなります。
一方でフッターやヘッダー・サイドナビなど共通部分にあるリンクは、メインコンテンツ内のリンクに比べてクリック率は低くなります。
以下の図のように、検索エンジンはクリック率の高い場所に設置されたリンク先にPageRankを多く分配します。
この仕組みをReasonable Surferモデルと呼びます。
ページ上部にあるリンク
リンク元のページの上部に設置された被リンクは、SEO効果が高い被リンクです。同じページ内で複数のリンクがある場合、PageRankは上部にあるリンク先のページに一番分配されます。
これは、ユーザーがページを訪れた際に最初に目にする情報が上部にあるため、ページの主要な内容や目的に密接に関連していると判断されるためです。
例えば、メインコンテンツの上部にあるリンクと、下部にあるリンクどちらをクリックする可能性が高いでしょうか?殆どの方が前者を選ぶはずです。検索エンジンもこのようなユーザー行動を考慮し、上部にあるリンク先に高い評価を与えます。
信頼できるサイトからの距離が近いリンク
Googleは、信頼できるシードサイト(様々なサイトを纏めているサイト)からの「距離」が近いリンク先のサイトは高い評価を得ることができます。
ここで言う距離とは、シードサイトから別のサイトをリンクを経由した回数です。直接リンクされた場合は距離は短く、複数のサイトを経由した場合の距離は長くなります。
Googleは信頼性の高いサイトを定義し、そのサイトからの距離が近いサイトの評価が高まる仕組みを取り入れました。この仕組みはPageRankの特許の更新で明らかになっています。
【参考ページ】:SEO by the Sea:PageRank Update
また、図のように信頼性の低いサイトと高いサイトを比較した場合は同じ距離でもPageRankの分配量が異なります。
鮮度の高いページからのリンク
鮮度の高いページからのリンクは、古い、または鮮度の低いページよりも一般に価値が高いとされています。ここで言う鮮度の低いとは、ページの公開日から時間が経っている事を指すのではなく「コンテンツの情報が古い」「被リンクが減少している」などを指します。
最新の情報を含むページは、時事性や関連性が高いと見なされる場合が多いため検索エンジンによっても高く評価されやすく、そのようなサイトからのリンクはPageRankにも良い影響を与える可能性があります。
SEO効果のない(無効化される)低品質な被リンクについて
被リンクは、どんなリンクでもSEO効果がある訳ではありません。
SEO効果が期待できない低品質なリンクの例は以下になります。
- 金銭を払って売買されたリンク
- リンク集を使った過剰な相互リンク
- 自動化されたプログラムを使って作成されたリンク
- ブログのフッター、サイドナビなど共通パーツに埋め込まれたリンク
- ブログのコメント欄に埋め込まれた作為的なリンク
- 質の低いブックマークサイトやディレクトリサイトからのリンク
【参考ページ】:Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー
これらの手法を使った被リンクは、検索エンジンから自作自演で獲得した被リンクと判断される可能性が高く、獲得してもSEO効果はありません。
また、上記に該当するリンクを使って検索順位を操作する行為は、Googleのガイドラインに反するブラックハットSEOと呼ばれ、SEO対策ではやってはいけない行為です。
リンクスパムに限らず、Googleのガイドラインに違反した場合は、手動による対策ペナルティを与えられるため、サイト運営者は一度目を通しておきましょう。
低品質な被リンクの例
低品質な被リンクの代表的な例として、「ワードサラダ」を使った被リンク作成があります。ワードサラダとは文法的には正しいが、文章としての意味が通じないテキストを生成する手法です。
SEOスパマーは、まずワードサラダの手法を使ってコンテンツを自動生成します。次に生成したコンテンツを使ってサイトを作成します。作成したサイトから自社サイトに向けてリンクを設置します。
以下の画像は、ワードサラダを使った低品質な被リンクの例です。
この方法は、「自動化されたプログラムを使って作成されたリンク」に該当するリンクスパムと判断される手法のため、ブラックハットSEOとなります。
低品質な被リンクは現在は通用しない
2024年現在、リンクスパムに該当する低品質な被リンクを獲得してもSEO効果は一切ありません。
Googleはリンクスパムの手法を使って上位表示されたサイトを検索結果から排除するため、ペンギンアップデートやリンクスパムアップデートを繰り返し行ってきました。
※ 最近では、2022年12月14日にリンクスパムアップデートを行っています。
【参考ページ】:Google 検索のランキング アルゴリズムのアップデート履歴のリスト
その結果、現在はリンクスパムをおこなってもリンクのシグナルは無効化され、SEO効果はプラスにもマイナスにもなりません。つまり、現在のGoogleアルゴリズムでは通用しないため、やる意味がない施策です。
低品質な被リンクが設置された場合の対処法
前述したように、現在は低品質なリンクやスパムリンクの効果は無効化されるため、第三者から勝手にスパムリンクを設置された場合、放置でも問題ありません。
どうしても気になる場合は、被リンク元のサイト運営者に連絡をしてリンクの削除依頼をしてリンクを外してもらいます。もしサイト運営者と連絡がとれない場合は、サーチコンソールのリンク否認ツールを使ってリンクの効果を否認することができます。
ちなみに、Googleのガイドラインには低品質なリンクの効果は自動で無効化されるため、リンク否認ツールを使う必要はないと説明されています。
効果があるリンクまで否認してしまった場合は検索順位が下落する可能性があるため、専門家に相談した上で否認作業をおこないましょう。
被リンクを確認する方法
自社のWEBサイトで獲得した被リンクを確認するには、以下2つの方法があります。
- Googleサーチコンソールを使う
- サードパーティーツールを使う
サーチコンソールからは自社で運用しているサイトの被リンクしか確認できませんが、サードパーティーツールは自社のサイト以外に、競合サイトが獲得している被リンクも確認することが出来ます。
本記事では、サーチコンソールと被リンク確認ツールとして人気の高い、
- 「ahrefs」
- 「Moz」
- 「Majestic 」
の3つの使い方を解説します。
Googleサーチコンソールで被リンクを確認する方法
Googleサーチコンソールは、Googleが無料で提供しているツールです。自社サイトに向けて貼られている被リンクの数や、URL・アンカーテキストを確認することができます。
▼ Google サーチコンソールを使って被リンクを確認するには、以下の手順をおこないます。
- Google サーチコンソールにログイン
Google サーチコンソールにアクセスして、Googleアカウントでログインします。 - プロパティを選択
画面左上にあるドロップダウンから、被リンクを確認したいサイトのURLを選択します。 - 「リンク」メニューへ移動
画面左側のメニューから「リンク」をクリックします。 - 「上位のリンク元サイト」を確認
「上位のリンク元サイト」にある「詳細」をクリックすると、他のWEBサイトからのリンク(被リンク)が一覧表示されます。 - 被リンクの詳細を確認する
一覧からURLをクリックすると、どのページに対してリンクしているか表示されます。さらにURLをクリックすると、被リンク元ドメイン内のどのページからリンクされているのかも確認することができます。
取得した被リンクデータは、Excel・CSV形式またはGoogleドキュメント形式でまとめてダウンロード可能です。
サーチコンソールは、SEOの効果を測定・分析する上で非常に便利なツールなので、これを機に積極的に活用してみましょう。
【ahrefs】で被リンクを確認する方法
ahrefsは、SEOや被リンク分析に使用される人気のあるサードパーティーツールです。
▼ ahrefsを用いて被リンクを確認する方法を下記に説明します。
- ahrefsにログイン
ahrefsにログインします。アカウントを持っていない場合は、登録してログインします。 - ダッシュボードから操作
ログイン後、ダッシュボードから「Site Explorer」を選びます。 - WEBサイトのURLを入力
分析したいWEBサイトのURLを入力し、検索ボタンをクリックします。 - 被リンクの概要を確認
初めに表示されるページで、全体の被リンクの概要が確認できます。 - 詳細な分析
左側のメニューから「被リンク」を選ぶと、リンク元のURL、アンカーテキスト、ドメインランクなど、個々の被リンクの詳細情報を見ることができます。
ahrefsは、被リンクの数だけでなく、質やリンク元の特性など多岐にわたる分析を提供しています。これにより、より戦略的なSEO対策やコンテンツマーケティングが可能になります。
【MOZ】で被リンクを確認する方法
MOZは、SEOプロフェッショナルやマーケターがよく使用する、被リンクやサイトの権威を分析するためのサードパーティーツールです。
▼ MOZを用いて被リンクを確認する方法を下記に説明します。
- MOZにログイン
まずは、MOZに登録してログインします。アカウントを持っていない場合は、新規登録が必要です。 - Link Explorerを選択
ダッシュボードから「Link Explorer」を選択します。 - URLを入力
分析したいサイトのURLを入力し、「Analyze」ボタンをクリックします。 - 概要ページで分析
このページでは、ドメインの権威、リンク数、ランキングキーワードなどの概要を確認できます。 - 被リンク詳細を見る
左側のメニューから「Inbound Links」を選択すると、個々の被リンクの詳細を確認することができます。
MozのLink Explorerの特徴は、獲得した被リンクのスパムスコアが表示される点です。
【Majestic SEO】で被リンクを確認する方法
Majestic SEOは、SEO業界で広く使われている被リンク分析ツールで、WEBサイトの被リンクプロファイルを調査するために役立ちます。
▼ 以下は、Majesticを使用して被リンクを確認する基本的な手順です。
- Majesticにログイン
Majesticのアカウントにログインします。アカウントがない場合は、新規登録を行います。 - Site Explorerを使用
ダッシュボードから「Site Explorer」を選び、調査したいドメインまたはURLを入力します。 - 分析開始
「Search Explorer」ボタンをクリックし、被リンク分析の処理を開始します。 - 概要の確認
分析が完了すると、Trust Flow、Citation Flowなどの指標を含むページ概要が表示されます。 - 被リンク詳細
「Backlinks」タブを選択すると、個別の被リンク、アンカーテキスト、リンク元のドメインの詳細などを見ることができます。
Majesticの特徴は、トラストフローとサイテーションフローの2つの指標で被リンクを評価する点です。
その他、被リンクを確認できるツールについては、別記事で紹介していますので興味がある方は是非ご覧ください。
被リンクを増やすためのポイント
被リンクを増やすための基本は、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを作成することです。
被リンクの増やす為のポイントは以下になります。
- 第三者が紹介したくなる魅力的なコンテンツを作成する
- ユーザーニーズにマッチしたコンテンツを作成する
- 作成したコンテンツを拡散する
- リンクしたくなるページデザインを意識する
尚、具体的な被リンクの獲得方法については別記事で詳しく解説しているため、より実践的な獲得方法を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
第三者が紹介したくなる魅力的なコンテンツを作成する
被リンクの獲得において最も基本的な方法は、第三者が自然にリンクしたくなるような高品質なコンテンツを作成することです。高品質なコンテンツとは、ユーザーにとって価値があり、情報が正確で、独自性の高いコンテンツです。
インターネット上にある他社をマネをしたコンテンツを作成するのではなく、自社だけが持っているノウハウや経験を活かしたコンテンツを作成しましょう。
ユーザーニーズにマッチしたコンテンツを作成する
魅力的なコンテンツを作成するには、自社サイトに訪れるユーザーが知りたい事や、悩みを理解した上でコンテンツを作成します。ユーザーは「自分の悩みが解決できた」「知りたい事が知れた」など、コンテンツが自分の役に立って初めて誰かに紹介しようと考えます。
そのためには、そのキーワードで検索するユーザーが知りたい事(ユーザーニーズ)が何かを理解する事です。検索窓に表示されるサジェストキーワードや関連キーワードなどを確認することで、ユーザーの検索意図が見えてきます。
また、検索をするユーザーの立場になって考えてみることが重要です。
作成したコンテンツを拡散する
コンテンツを作成し公開したら、多くのユーザーの目に触れるようにSNSやメルマガを使って拡散しましょう。ページを見たユーザーの数が多ければ多いほど、被リンク獲得に繋がるチャンスが増えます。
拡散するポイントは、どのような拡散方法が適しているかをテーマごとに考えることです。例えば、話題のトピックに関するテーマでコンテンツを作成した場合は、SNSにURL付きで投稿すると拡散しやすくなります。
テーマがBtoB向けであれば、メルマガを配信して認知してもらう方が効果的かもしれません。より多くのユーザーがリンクしてくれるようにコンテンツを拡散しましょう。
リンクしたくなるページデザインを意識する
被リンクを獲得するには、価値の高いコンテンツの作成が重要ですが、ページのデザイン性を高めることでよりリンクしてくれる可能性が高まります。
例えば、BtoB向けやWEBに関するコンテンツは専門性が高い内容となるため、テキストだけのページよりも、写真や図解、表を使ったページの方がユーザーは内容を理解しやすくなります。
また、スマホで読みやすいフォントやページデザイン・装飾なども読みやすさに影響します。コンテンツも、PREP法を意識して結論から書く方がユーザーに伝わりやすいでしょう。
どのようなページであれば、ユーザーがリンクしたくなるのか考えてページをデザインしてみましょう。
被リンクを多く獲得しているページの例
被リンクを獲得しているページの例を紹介します。このケース通りに行ったからといって必ず被リンクを獲得できるわけではありませんが、是非参考にしてみてください。
ページ例1:MEO順位チェックツール
「MEO検索順位チェックツール」は、弊社が開発・提供しているツールの1つで、誰でも無料でGoogleMap内での順位を計測することができます。
その結果、MEOツールに関連する記事で紹介され多くの被リンクを獲得しています。被リンク獲得に関する営業などはしていませんが、日本国内で無料でMEOの順位計測ツールがないため、MEOやMEOツールを紹介する記事には必ずといって良いほど掲載されています。
意図的に被リンクを増やす目的で作ったわけではなく、多くのユーザーの役に立ちたいと思って作った結果、価値が認められ被リンクを獲得した例となります。
【MEO検索順位チェックツールの被リンク推移】
ページ例2:BACKLINKO社のランキング要素のリスト
もう1つ、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを作成し被リンクを獲得した王道のケースを紹介します。アメリカのSEOメディアBACKLINKO社が公開した「Googleの200のランキング要素:完全なリスト (2023)」は、Googleの特許や社員の発言から200個のランキング要素をまとめたページです。
SEOに取組むユーザーであれば、誰でも気になるランキングに影響を与える要素をどのサイトよりも多く紹介した事で、ユーザーの指示を集め被リンクを獲得しました。
BACKLINKO社によると、この1つのコンテンツだけで5,870のドメインから25,800を超えるバックリンクが生成されてるとのことです。
このように、被リンク獲得の基本は高品質なコンテンツの作成にあります。その他の手法も多く存在しますが、その多くはこの基本的な戦略の派生と言えるでしょう。ユーザーにとって価値があり、信頼できる情報源となるコンテンツを提供することが、長期的な成功への鍵となります。
被リンクのSEO効果についての豆知識
被リンクのSEO効果について、より専門的に学びたい方向けに、豆知識を用意しました。被リンク獲得を目指す上で、知っておくと役に立つ情報のため興味がある方は是非覚えておきましょう。
リンクの増加率はSEO効果に影響する
被リンクの増加率はSEO効果に影響します。被リンクは一定期間内に「新規で獲得した被リンクの増加率が高まる」もしくは「被リンクの減少率が低下」するとページの評価が高くなります。
逆に「新規で獲得した被リンクの増加率が減少する」もしくは「被リンクの減少率が高まる」とページの評価が低くなります。これは、被リンクが増えているページは鮮度が高い情報を扱っているため、ユーザーが支持しているページと検索エンジンから判断されるためです。
同一ページ内に同じURLへのリンクが複数ある場合、上部のリンクだけSEO効果がある
同一ページ内で同じURLへ向けて複数のリンクがある場合、pagerankはどちらもリンク先に分配されますがランキングに影響するのは上部にあるリンクだけです。
つまり、同一ページから複数リンクされても、リンクが1つでもSEO効果は変わりません。ちなみに、同一ドメイン内の異なるページからそれぞれリンクがある場合は、それぞれランキングに利用されます。
ただし、同一ドメインからの2本目のリンクに関しては1本目のリンクよりもSEO効果が減少します。
過去にリンクされた事がないドメインからのリンク
過去にリンクされた事がない新しいドメインからのリンクは、既にリンクされているサイトからのリンクよりもSEO効果が高くなります。Googleはサイトの人気度を評価する際に、新しいドメインからリンクを獲得しているかどうかを見て評価します。
被リンクを獲得したページをnoindexにするとSEO効果がなくなる
被リンクを獲得しているページをnoindexにすると、そのページが検索結果に表示されなくなるだけではなく、被リンクによるSEO効果もなくなります。
Googleのジョン・ミュラー氏は、noindexのページのリンクシグナルについて以下のように解説しています。
「noindex や、robots.txt でブロックしたりすると、そのページに関連するシグナルはすべて失われる。
海外情報SEOブログ
たとえば誰かがページにリンクしてあなたがそのページに noindex を設定していたとすると、どこにもリンクしていないことになる。」
被リンクを獲得しているページを検索結果に出したくない場合は、noindexタグが入っていないページへ向けて301リダイレクトで転送をおこなうか、canonicalタグを使って正規URLを指定しましょう。リンクシグナルを転送先もしくは指定先のURLに引き継ぐことができます。
被リンクを獲得したページが404エラーページの場合はSEO効果がなくなる
noidexタグと同様に被リンクを獲得しているページが404エラーページになった場合は、リンクのシグナルを失うためSEO効果がなくなります。
404エラーページは、存在しないページにアクセスすると表示されるステータスコードです。存在していないページへの被リンクの効果は無効になるということです。
被リンクのSEO効果を維持したい場合は、301リダイレクトを使って404エラーページからステータスコード200を返すページへリダイレクトをかけます。
まとめ
被リンクについて、本記事で解説した内容を以下にまとめました。
【被リンクとは】
被リンク(ひりんく)は、第三者が運営するサイトから自社のサイトに向けて貼られたリンクです。
【被リンクのSEO効果】
・検索エンジンからページの評価、ドメインの評価が向上する
・WEBサイトのクローラビリティが向上する
【SEO効果の高い被リンク】
・自然に獲得したナチュラルリンクである
・自社サイトのテーマと関連性があるサイトからのリンクである
・権威性の高いサイトからのリンクである
【低品質なリンク】
・Googleのガイドラインに反する手法で獲得した被リンク
【被リンクの確認方法】
・自社のWEBサイトが獲得した被リンクはサーチコンソールから確認できる
・競合他社が獲得した被リンクはサードパーティツールから確認できる
被リンクの獲得方法については別の記事で詳しく解説しているため、興味がある方は是非確認してみてください。
尚、弊社では被リンク獲得代行サービスをおこなっています。社内にノウハウがない場合や被リンクが中々獲得できない場合は、気軽にお問合せください。
以上、被リンクを獲得するための方法についての解説でした。
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