検証済み:被リンクを増やす方法19選
WEBサイトの質を高めるためにコンテンツを増やしたのに、検索結果で上位に表示されないのは被リンクが不足しているせい?と感じているWEB担当者の方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、被リンクを獲得しやすいコンテンツの書き方や被リンクを増やす方法を知りたい方向けに、被リンクの獲得方法について解説します。
被リンクを増やす目的
被リンクを増やす目的は、検索エンジンからの評価を上げることです。Googleは、検索結果を決める重要な評価要素の一つに「被リンク」が含まれるとしています。関連性の高い良質な外部サイトから質の高い被リンクを多く獲得しているWEBサイトは、検索結果の上位に表示されやすくなります。
獲得した被リンクの効果は一時的なものではありません。良質な被リンクを地道に増やし続けることで、WEBサイトの信頼性が上がり、資産となります。その結果、継続的なSEO効果を発揮できます。
・被リンクの詳細はこちら
被リンクとは?意味や最適化の方法をSEO対策初心者向けに解説します!
被リンクを増やす前にやるべきこと
被リンクを増やす方法を実践する前にやるべきことを紹介します。
コンテンツはターゲットに添った内容か
質の高いコンテンツとは、ユーザーの検索ニーズに応える有益な情報が掲載されているコンテンツのことです。コンテンツを増やしているのに被リンクが増えないと感じているときは、コンテンツがターゲットキーワードに沿った内容かどうか確認しましょう。選定したターゲットキーワードと全く関係のない内容が書かれたコンテンツは、質の高いコンテンツとは言えず、被リンクが増えづらいです。
必要なWEBサイトのSEO要件をクリアしているか
SEO要件を満たしていないWEBサイトは良質な被リンクを増やしても、検索エンジンから適正な評価が得られません。
以下のSEOの技術的な要件をできる限り満たしましょう。
- キーワードの選定
- 内部リンクの設置
- サイトマップの設置
- URLの正規化
- モバイルフレンドリー化
- HTTPS化
- 表示速度の改善
- Titleタグやmeta descriptionタグの改善
被リンクの良し悪しを知る
被リンクの数が多ければ良いというわけではありません。WEBサイトの資産となる被リンクは、数だけでなく「質」が重要です。
効果的な被リンク対策をするには、被リンクの良し悪しを理解し、自社サイトにどのような被リンクが貼られているかを知る必要があります。良質なリンクを積み重ねるとWEBサイトの資産として残りますが、反対に悪いリンクが貼られていれば負の遺産にもなりえます。悪い被リンクは減らし良質な被リンクを増やすためにも、被リンク施策を行う前に被リンクの善悪の基準をしっかり理解することが大切です。
・被リンクの善悪基準はこちら
被リンクとは?意味や最適化の方法をSEO対策初心者向けに解説します!
・被リンク施策を行って順位改善した事例はこちら
増やすべきコンテンツと具体的な方法を示し、外部対策および内部対策の細かい提案をした例
被リンク獲得は大きく分けて3通りある
検索エンジンに評価されやすい被リンクを獲得する方法は、大きく分けて3通りあります。
【手法1】コンテンツによる自然なリンクの獲得
Googleの検索エンジンに評価されやすい被リンクとして知られているのが、自然なリンク(ナチュラルリンク)です。WEBサイトを訪問したユーザーが自発的に貼るリンクのことで、自然なリンクが多いWEBサイトは信頼に値する価値あるWEBサイトだと検索エンジンに評価されやすくなります。そのために、リンクを獲得しやすいコンテンツを作成します。
・ナチュラルリンクについてはこちら
ナチュラルリンクとは?自然に獲得した被リンクはSEOに効果的って本当?
【手法2】主体的にリンクを獲得する
WEBサイトの管理者自身が主体的に高品質なリンクを獲得するために働きかけます。コンテンツが多くの人の目にふれないうちは、自らリンクをもらう工夫をすることが大切です。
【手法3】リンク切れの対策を行う
自社サイトに貼られた被リンクを日々モニタリングし、リンク切れになっているページに対して適切な対策を行います。時間経過に伴い発生するリンク切れを放置することは、被リンクという今までの資産を捨てることになるので、適切な処理が必要です。
【手法1】コンテンツによる自然なリンクの獲得
SEO効果の大きい自然なリンクの獲得には、ユーザーに自発的にリンクを貼りたいと思わせる良質なコンテンツを作ることが必要不可欠です。コンテンツによる自然なリンクの獲得のために以下を行います。
コンテンツによる自然なリンクの獲得は、コストをかけずに良質な被リンクの獲得につながることができます。検索順位を上昇させるためにも積極的に行うべき施策といえます。
情報発信の経路を増やす
定期的に最新の情報がアップされるWEBサイトはユーザーの興味を引き付けやすく、集客効果や自然な被リンクの獲得機会につながりやすいです。作成したコンテンツをユーザーにアピールするためにも、積極的に情報発信の経路を増やしましょう。
(1)SNS(ソーシャルブックマークもつける)
SNSをまだ活用されていない方は今からでも各SNSでアカウントを作成し、連動投稿などを活用することを推奨します。GoogleはSNSによる拡散とSEO効果との因果関係はないとしていますが、相関関係はあります。例えば、作成したコンテンツがSNS上で注目度が増し話題になればページへのアクセスが増え、自然なリンクがつきやすくなります。
SNSの導入による効果を最大化させるには、ソーシャルブックマークの活用が有効です。ソーシャルブックマークはWEBサイトのページをブックマークとしてSNS上に保存し、他のユーザーと共有できるサービスです。ソーシャルブックマークを使い保存されたページは、外部サイトから自然な被リンクを貼られた状態になることから、WEBページへの流入や新しいリンクを獲得する機会が増えます。
・SNSとSEO効果の関係性についてはこちら
SNSによるSEO効果はどの程度なのか
・ソーシャルブックマークについてはこちら
(2)メルマガ
検索エンジン以外から情報発信の経路を増やすには、メルマガが有効です。作成したコンテンツやブログのページを定期的にメルマガで発信し、自社のコンテンツを強くアピールします。メルマガを発信するときに自社サイトのページへのリンクを設定してユーザーの流入が得られやすい状況を作ります。
交流を積極的に行う
情報発信の経路を増やすには、ユーザーや関連企業と積極的に交流を図ることが重要です。
(3)イベントのスポンサーになる
地域のイベントやパートナー企業の行事があるときにスポンサーとなれば、被リンクをもらえます。チャリティーなどで支援を行えば、支援先の団体からリンクを設定してもらえる可能性が高いです。
(4)イベントに参加する
企業活動の一環として、大手企業や商工団体のイベントや交流会などに出席すると交流が広がり、関連企業とのWEBネットワークの構築につながります。積極的にイベントに参加すると、イベントの主催者や参加者からリンクを貼ってもらえる可能性があります。
(5)リアルなネットワークをWEBに転換する
リアルなネットワークを活かし、WEBサイトに積極的に転換します。例えば、参加したイベントの詳細をまとめたコンテンツを作成したり、関係性を築いた他社サイトが自社と関連のある情報を公開したらSNS上でリツイートしたり、共有したりするのもいいでしょう。WEB上で交流を深めると、他社サイトで自社サイトのページをリンク付きで紹介してもらえる可能性があります。
既存の人気WEBサイトにのっかる
特定の分野で人気が高く、信用性や権威のあるサイトから多くリンクが貼られているWEBサイトは、検索エンジンに価値のあるWEBサイトと判断されやすくなります。既存の人気WEBサイトや人気コンテンツ内で自社サイトを話題に取り上げてもらい、リンク獲得につなげる方法は以下のとおりです。
(6)ポータルサイトに登録する
特定のトピックに関する知識などのまとめサイトやポータルサイトに登録すると、自社サイトへのリンクを獲得できることがあります。
(7)メディアサイトに寄稿する
自社サイトと関連性の高い人気メディアサイトに寄稿させてもらいます。寄稿したコンテンツがメディアサイトのユーザーに興味を持ってもらえれば、SNS上での拡散が期待できます。また、寄稿させてもらった人気メディアサイトから自社サイトへ向けて良質なリンクが獲得できる可能性があります。
(8)まとめサイト、レポート記事、面白系サイトで扱われる記事を書く
まとめサイトやレポート記事、面白系サイトで作成したコンテンツが取り上げられて話題になれば、SNS上のシェア拡大や被リンクの獲得が期待できます。メディアサイトで取り上げてもらうには、独自の情報や便利な情報、特定のトピックについてまとめられた記事、面白い記事を書くことが有効です。
(9)専門性の高い記事やツールを作る
専門性の高いオリジナルのコンテンツやツールを持つWEBサイトは、Googleに評価されやすくなりますし、有益な情報を獲得できたユーザーからリンクを貼ってもらえる可能性が高くなります。WEBサイトのテーマが多岐にわたるとWEBサイトは専門性を保つことが難しくなるため、WEBサイトごとに専門性の高いテーマを決めた上で記事やツールを作る必要があります。
自社で運営している既存のWEBサイトやブログがあれば、明確なテーマに沿って専門性の高いサイトになるように意識すれば、信頼性の高いサイトと判断されてユーザーからの自然なリンクを増やすことにつながります。
【手法2】高品質なリンクを主体的に獲得しに行く
主体的にリンクを獲得しに行く方法は、注意が必要ですが、リンク獲得や上位表示までの時間短縮をしたい場合は有効です。
(1)有料の広告枠を買う

(2)リンク施策の提供会社を利用する
あらゆる方法で施策しても一向に被リンクが増える気配がない、人材不足で良質なコンテンツを用意できない場合は、リンク施策の提供会社を利用するのも一つの選択肢です。リンク施策の提供会社に依頼する際は、Googleの検索エンジンから評価を高める取り組みをしている会社かどうかの見極めが必要です。
※リンク提供SEO会社への発注時の注意点はこちら
(3)アフィリエイトを活用する
Googleからの評価が高い人気のアフィリエイターに依頼して、自社の商品やサービスを紹介してもらいます。人気アフィリエイターが運営するWEBサイトやブログに自社サイトへのリンクを貼ってもらえれば、自社の製品やサービスの認知拡大につながりますし、集客アップによる被リンクの増加が期待できます。
但し、こちらは過剰に行うと手動ペナルティの対象になるため、注意が必要です。
・アフィリエイトリンク活用時の注意点はこちら
(4)まとめサイトやQ&Aサイトを活用する(スレッドを立てる、質問に回答する)
ユーザーに有益な情報を紹介している総合サイトやまとめサイト、Q&Aサイトなどからのリンクを獲得します。例えば、まとめサイトに投稿する記事に自社サイトのリンクを貼る、Q&Aサイトにスレッドを立てる、質問に回答するなどの施策を続けていけば、被リンクの獲得につながります。自作自演の場合は、ユーザーや運営会社に見破られるケースがあり、最悪アカウントが消えたりします。慎重に行いましょう。
(5)自社サイトを活用する
自社で管理している複数のWEBサイトを活用する方法があります。自社サイトの別ドメインのページ同士をリンクでつなぐ方法です。注意点として、リンク元ページとリンク先ページの内容に関連性があることが条件です。
(6)炎上マーケティングを行う
認知を増やすために意図的に炎上させるマーケティング手法です。成功すれば拡散力はありますが、攻撃的で非人道的な行為など、ユーザーを挑発するためだけのネガティブな内容で炎上マーケティングを行うのは細心の注意が必要です。
(7)類似コンテンツを参照しているサイトに連絡する
類似コンテンツターゲットキーワードに関連したキーワードで上位表示されているサイトに働きかけます。自社サイトのページに向けてリンクを貼ってもらえる可能性が高いです。外部サイトに連絡する際は、いきなりリンクを貼ってほしいと頼むのではなく、関係性や信頼を築いてから依頼をします。
顧客に依頼する場合も、最初に商品の購入やサービスの利用に対する感謝の気持ちを述べ、その後でWEBサイトやブログに自社へのリンク設置を依頼します。リンクを獲得するために自分からリンクを貼り、アピールすることも大切です。
(8)自社のコンテンツを転載するサイトに連絡する
他サイトのコンテンツの内容を引用、転載する際は、テキストをそのまま転載し、必ず出典元の情報を正確に載せる必要があります。自社サイトのコンテンツを転載しているサイトが出典元を記載していない場合は、そのサイトに連絡してリンクを正しく貼ってもらいましょう。自社サイトのコンテンツを転載しているかどうかは、記事titleやまとまった文章を、完全一致検索します。
【手法3】失われたリンク(リンク切れ)対策を行う
リンク切れが発生しているリンク元のページが信頼のおける情報を持つ価値の高いWEBサイトであった場合、リンク切れで本来受けられる被リンク効果がなくなる可能性があります。ゆえに、リンク切れを発見したときは被リンク元に合わせて失われたリンク対策をします。
・リンク切れについてはこちら
リンク切れになっているサイトを特定する方法
リンク切れチェックツールを使って自社サイトに貼られた被リンクを精査し、リンク切れになっているサイトを特定します。今回は、ahrefs(エイチレフス)によるリンク切れURLの特定方法を紹介します。
- 1ahrefsにログイン
- 2レフトナビの[被リンク]>[リンク切れ]をクリック
- 3[参照ページ]をクリック
- 4リンク切れを特定する

リンク切れの項目に表示される[参照ページ]をクリックすると、リンク元のURLを確認できます。抽出したURLを確認し、リンク切れになっているサイトを特定します。
リンク切れチェックツールを使って、リンク切れになっているサイトを発見した場合は、次の方法で適切に対処します。
(1)リンク切れの掲載ページの運営者に修正してもらう
リンク切れになっているサイトを特定したら、リンク切れの掲載ページの運営者に連絡して修正してもらいます。リンク切れを起こしているサイトがすでに閉鎖されている、ページの削除がされている、単に記載したURLが間違っていることがリンク切れの主な原因です。設定された被リンクのURLが間違っている場合は、正しいURLに修正してもらいましょう。
(2)リンク切れページから関連記事へ301リダイレクトを行う
リンク切れになっているサイトが移転している場合やリニューアルなどでドメインが変更になっている場合は、リンク切れページから関連記事へ301リダイレクトを行います。301リダイレクトを行うことで、これまで積み上げてきた被リンク効果や評価を新しいURLに引き継ぐことができます。
まとめ
- 被リンクを増やす目的はWEBサイトの評価を上げること
- 被リンクはWBEサイトの資産になる
- 被リンクを増やす前にコンテンツを見直す
- 必要なSEO要件を満たしたWEBサイトを用意する
- 被リンクの良し悪しを知る
- コンテンツによる自然なリンクを獲得する
- 主体的に被リンクを獲得する
- リンク切れに対処し失われたリンク対策をする
今回は、被リンクを獲得するための19の方法を紹介してきました。社内でSEOを行っているけど効果を感じられない、良質な被リンクがなかなか増えないと感じている時は、被リンクを増やす方法の一つとしてここでの内容を参考にしてみてください。
以上、被リンクを獲得するための方法についての解説でした。
SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。
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