【Marketing Analytics Summit 2019】Googleアナリティクスと不良データ


Marketing Analytics Summit 2019第三セッションは「Googleアナリティクスと不良データ」というテーマで、Verified-Data.comのBrian Clifton氏からプレゼンテーションがありました。Brian Clifton氏自身の経験をもとにした「解析と不良データ」について説明がありました。
データの信頼性

昨今、多くのウェブサイトがGoogleアナリティクスなどの解析ツールを使用し、サイトのデータ収集を行っていますが、それらのデータは信用できるものでしょうか?という問いから第三セッションはスタートしました。
取集したデータは100%完全なものでないことは多々あり、いくつか原因がありますとBrian Clifton氏は述べていました。

例えば、WEBサイトの内容が変化したり、他者のPC操作設定などによったりで、収集している情報が100%正しい情報であるとは言えないことがあるそうです。
Brian Clifton氏の体験によると、2008年にGoogleを退職した後、WEB解析のコンサルティングをしていた頃に、WEBサイト解析結果と改善案をもってコンサルする際に、「そのデータは信じられない」「そんなことはないはずだ」と提案を突き返されたことがあるそうです。
事業者の視点からすると明らかにおかしなデータであると分かったりすることが多かったそうです。
良質なデータか判断する

そこでBrian Clifton氏は「どうすれば良質なデータを取集することができるか」を考え、verified-data.comというサービスを始めるに至ったそうです。
このサービスでは良質なデータの見極めをするための解析を行い、より良いデータ判断ができるように設計されています。
また、Brian Clifton氏は実験として検証した75のWEBサイトのデータの信頼度を計測したものを解説していました。

結果、多くのサイトにおいて不良データを基に解析がされている状況があったとBrian Clifton氏は述べていました。
不良データの原因

「不良データが取得されている原因は様々でいろいろなパターンがある」とBrian Clifton氏は述べており、よくあるデータ取得ミスの例として重複トランザクションなどを挙げていました。

現状、WEBサイトに関連する様々な要因から不良データを避けることは極めて困難なことであるとBrian Clifton氏は強調しており、本当に正確で良質なデータを得ることは今のところ厳しいと述べていました。
計測ツールの確認

今のところ、100%クリアな解析データが確立できないため、今後は「データ解析+データの信頼性確認」をセットで行っていくことをBrian Clifton氏は勧めていました。

Verified-Data.com Brian Clifton氏
オルグロー株式会社 代表取締役社長 塩田英司
SEO施策部からのコメント 今回はグーグルアナリティクスと不良データということで、普段見ているデータに対する信頼度や不良データの原因について学ぶことができたセッションでした。アナリティクスのデータ解析のみでなく、その信頼度のチェックの重要性を認識し、今後のWEB解析の際に活かしていきたいと感じました。 |
SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。
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