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SEO対策 2022/03/02

【Google検索アルゴリズム】京都大学とサイバーエージェントが共同研究結果を発表

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京都大学とサイバーエージェントがGoogle検索アルゴリズムについて共同研究を行いました。 そこで今回は、国内最高峰の研究機関が出した「SEO相関関係要因」に関する研究結果をまとめました。

1

Google検索アルゴリズムの評価への影響が高い項目

この共同研究では、インデックスやキーワードが与えるページへの影響、リンクという3つの項目に対して様々な分析を行いました。その結果、Google検索アルゴリズムとの相関が大きい項目を3つの項目にまとめています。

1-1

評価への影響が非常に高い項目

外部被リンク数外部サイトから自サイトに向けて貼られたリンク
インデックス数検索エンジンが情報をデータベースに収集して認識しているページ数

分析の結果、検索アルゴリズムとの相関性が大きく評価に最も大きな影響を与えていたのが「外部被リンク数」と「インデックス数」です。

1-2

評価への影響が比較的高い項目

単語数ページ内の文字数やキーワードの数
ソーシャルシグナルFacebookやTwitterなどのSNSでどれくらい共有されているかを判断する指標
1-3

評価への影響が時々高い項目

発リンク数ページから他ページに向けて貼られたリンクの数
GooglePageRankGoogleがWEBサイトの重要度を数値で評価する方法(2016年に完全廃止)
2

GoogleのSEO要因に関する7つの考察

▼ 国内最高峰の研究機関では、相関を分析していった結果を以下「7つの考察」にまとめて発表しました。

  • 外部被リンク数
  • インデックス数
  • 単語数
  • ソーシャルシグナル
  • 発リンク数
  • GooglePageRank
  • HTML
2-1

外部被リンク数

「外部被リンク数」は、一定量まで増えると検索順位が上がる傾向にあります。

【外部被リンク数に関する考察まとめ】

  • 良質なリンクの獲得はSEO対策に効果的
  • 安全なリンクでも一定量を超えると順位が急激に下がることもある
2-2

インデックス数

「インデックス数」は、多いほうが有利になる一方、極端に多くなると無駄なページが認識されて評価が安定しない場合があると説明しています。

【インデックス数に関する考察まとめ】

  • インデックス数が多いほうがいい
  • 多すぎると重複コンテンツのリスクが高まる
  • 品質が低いコンテンツはマイナス要因
  • キーワードと関連性の高い良質なコンテンツを作る
  • 関連語などを意識する
  • 一貫性のあるテーマに沿ってコンテンツを作る
  • 関連性の薄いコンテンツは増やさない
2-3

単語数

「単語数」は、関連ワードが多く含まれているほうが検索順位に有利とのことです。ただし、不自然なキーワードの詰め込みは逆効果になる可能性があるとのことです。

【単語数に関する考察まとめ】

  • 関連ワードを含めることを意識する
  • 不自然な単語を増やすとマイナスになる
  • 単語の繰り返しは避ける
  • 共起語を意識して情報量を増やす
2-4

ソーシャルシグナル

Googleでは関係性はないと言っていますが、「ソーシャルシグナル」の数が多い方が検索順位は上がる傾向が出ていると説明しています。

【ソーシャルシグナルに関する考察まとめ】

  • Googleでは関係性がないと言う
  • ソーシャルシグナル数が多いほうが有利に働く傾向にある
  • 直接的な影響よりも拡散されることで認知力が高まる
  • Google+のソーシャルシグナル数が多いと効果的
  • 良質なコンテンツはSNSで拡散されやすい
ソーシャルシグナル Facebookを使用した例
2-5

発リンク数

「発リンク数」が検索順位にマイナスに働くことはないため、必要に応じて積極的に貼るべきとのことです。

【発リンク数に関する考察まとめ】

  • 発リンクを止めると検索順位が下がる傾向にある
  • サイト内リンクが多いほうが評価は上がりやすい
2-6

GooglePageRank

「GooglePageRank」は数が多いと評価につながる傾向にある一方、検索順位と相関関係は時々であるため、それほど意識しないでいいとのことです。尚、GoogleのPageRankは2016年に完全に廃止されています。

【GooglePageRankに関する考察まとめ】

  • GoogleのPageRankとツールバーでのPageRankは別物
  • PageRank数は多いほど検索順位への影響が大きくなる
  • GooglePageRankの相関関係は時々でてくる
2-7

HTML

「HTML」は相関性のデータとしては出にくいものの、重要だと考えられる項目であると説明されています。

【HTMLに関する考察まとめ】

  • HTMLの文法はSEO上特別に重要なわけではない
  • HTML-lintの点数との因果関係はない
  • 今後はサイトの構造化の効果に注目
  • 正確な情報を運ぶためのコーディングをする
3

まとめ

京都大学とサイバーエージェントが発表したGoogle検索アルゴリズムについての共同研究結果について、7つの考察をまとめると次のようになります。

  • 良質な外部被リンクはSEO対策に有効
  • コンテンツ量は多いほうがいいが必要な分だけ
  • 単語数は共起語、関連語を意識して、繰り返しは避ける
  • SNSはSEMの一環として活用する
  • 必要に応じて発リンクを積極的に行う
  • GooglePageRankは指標を参考にする程度
  • 正しくコンテンツを伝える意識でHTMLを活用する

京都大学とサイバーエージェントが共同研究した「SEO相関関係要因」の研究結果は、今後のSEO対策やコンテンツ作りに活かせる内容ばかりですので、WEBサイト運営者やWEBマーケティング担当者の方はぜひ参考にしてください。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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