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SEO対策 2024/01/24

SEOの外部対策とは?やり方とポイントをわかりやすく解説

SEO外部対策とは?意味・やり方と注意点を解説のサムネイル画像です

SEO対策をおこなう上で「外部対策」を耳にする方も多いのではないでしょうか?外部対策とは、外部からの評価を高めることで質の高い被リンクとサイテーションを獲得し、Googleから高く評価されることを目指すSEO対策です。この記事では、外部対策の概要とSEO効果、内部対策との違いや外部対策の方法について解説します。

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外部対策とは

外部対策とは、WEBサイトのSEO評価を被リンクやサイテーションなどの外的要因によって高める施策のことです。Googleのランキングシステムは、サイト内部の評価だけではなくサイト外部からの評価も順位を決定するアルゴリズムに取り入れています。

具体的には「被リンク」や「サイテーション」を多く獲得しているサイトは、第三者から「人気のサイト」「信頼出来るサイト」とGoogleは判断しWEBサイトを評価します。
このように、インターネット上で多く、引用・言及されることを目的とした施策を「外部対策」と言います。

特に、被リンクによってサイトを評価する仕組みを「PageRank」と呼び、外部対策では重要な施策となります。

リンク分析システムと PageRank
Google は、さまざまなシステムを導入してページ間の相互リンクを理解し、ページの内容と、検索クエリに対して最も有益な情報を提供するのはどのページかを判断しています。その中でも PageRank は、Google がサービスを開始した当初から使用されているコア ランキング システムの一つです。興味のある方は、オリジナルの PageRank の研究論文および特許をご覧になり、詳細をご確認ください。PageRank の仕組みは当時から大きく進化しており、コア ランキング システムの一部として機能し続けています。

Google 検索ランキング システムのご紹介
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外部対策と内部対策との違い

外部部対策とは前述したように、被リンクやサイテーションを獲得することで、サイトの外部評価を高める施策のことです。一方で、内部対策とはサイト自体の評価を高める施策です。

具体的には、「検索意図にマッチしたコンテンツの作成」「titleタグ hタグの最適化」「内部リンクの最適化」「CWVの改善」「サイト構造の最適化」「https化」「構造化データマークアップ」など、自社のWEBサイトの品質の見直しや、検索エンジンにページの内容を正しく理解させる施策となります。

つまり、内部対策はサイト内部に対して行われる施策であり、ユーザーにとって利用価値の高いサイトにするために必要なSEOの基本となります。

SEOにおいて内部対策と外部対策は、どちらかが重要ということは無くどちらも順位を上げるためには必要な施策です。ただし、ユーザーにとって価値の高いWEBサイト(ぺージ)を作らないと、外部対策をどれだけ強化しても順位は上がらないため、SEOで最初に取り組む施策は内部対策となります。

外部対策と内部対策との違い
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外部対策の範囲は広がっている

以前は、外部対策と言えば「被リンクの獲得」や「サイテーションの獲得」が主な施策でしたが、Googleの検索アルゴリズムは進化し続けています。その結果、現在ではこれ以外の要素も外部的な要因として評価されるようになっています。

具体的には、SNSで自社について言及された回数や、インターネット上の高評価な口コミも、Googleから評価される対象になっていると考えられます。実際に、「Googleの検索品質評価ガイドライン」においても、ソーシャルメディアについて以下のように説明されています。

■ 3.3.4 Reputation of the Content Creators
For non-professional content creators including ordinary people who post on social media or forums, you may find informal reputation information on the page itself such as comments by other people about the creators. For example, you may find comments or posts from other users helpful to see what other people think about a particular content creator.

Googleの検索品質評価ガイドライン

【SEM Plus編集部 和訳】
一般の人々や専門家ではないコンテンツ作成者がソーシャルメディアやフォーラムに投稿する場合、そのページには他の人たちのコメントなど、非公式の評判情報が掲載されていることがよくあります。たとえば、特定のコンテンツ作成者に対する他の人々の意見を知るために、これらのコメントや投稿は役に立つ場合があります。


つまり、ソーシャルメディア内での投稿に関する第三者の反応は、コンテンツ作成者が信頼出来るかどうかを評価する上で参考になると言うことです。

また、評判の良い口コミについても以下のように記載されています。

■ 3.3.2 Customer Reviews as Reputation Information
Customer reviews can be helpful for assessing the reputation of a store, business, or any website that offers products or services to users. You may consider a large number of detailed, trustworthy, positive user reviews as evidence of positive reputation for a store or business

Googleの検索品質評価ガイドライン

【SEM Plus編集部 和訳】
カスタマーレビューは、製品やサービスをユーザーに提供する店舗、企業、または Webサイトの評判を評価するのに役立ちます。詳細で信頼できる肯定的なユーザーレビューが多数あることは、店舗やビジネスに対する肯定的な評判の証拠と考えることができます。


このことから、WEBサイトを評価する際の外的要因として、被リンクやサイテーションだけでなく、SNSやインターネット上の口コミもGoogleが重要視していることが分かります。そのため、現在の外部対策においては、被リンクやサイテーションの獲得だけを考慮するのではなく、より広い範囲で考える必要があります。

外部対策の範囲
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外部対策がSEOで重要な理由

SEOにおける外部対策は、単なる被リンクやサイテーションの獲得以上のものとして捉えられるべきです。外部対策はサイト全体の信頼性と権威を高め、その結果として検索エンジン上での順位を向上させることが可能です。

具体的にはドメインの評価が高まることで検索順位が上がり、さらにはWebクローラーがサイトを効率的に巡回するための道も開かれます。

以下で、外部対策の効果について詳細に解説します。

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ドメインの評価が高くなり、サイト全体の検索順位が向上する

SEOは単に高品質なコンテンツを作成するだけでなく、そのコンテンツにどれだけ信頼性があるかも非常に重要です。この信頼性を築く手段として、被リンクが大きな役割を果たします。

Googleの検索エンジンは、被リンクの数や質を評価基準として使い、それによってサイトがユーザーにとって信頼できるものかどうかを判断します。

例えば、法律に関する情報を探している人にとって、多くの信頼性の高いサイトから引用またはリンクされているページは、誰が書いたか不明な新しいページよりも遥かに信頼性が高いと見なされます。

多くの被リンクを持つサイトは「多くの人々に推薦されている」「多くの人々が信頼している」と見なされるため、検索エンジンからも高い評価を受けやすくなります。

さらに、被リンクはE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼)の向上にも貢献します。信頼されているサイトからの被リンクは、そのサイト自体の権威性や信頼性を高める効果があり、結果的に検索結果での順位向上につながります。

つまり、被リンクはサイトがどれだけ信頼されているかを示す一つの指標となり、その質と量が検索エンジンによる評価に直結するため、外部対策が重要となります。

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間接的なクローラビリティの向上に繋がる

外部対策による被リンクは、検索エンジンのクローラビリティに間接的に良い影響を与えます。

  • 新規ページの発見
    外部の信頼性の高いサイトからリンクされることで、検索エンジンのクローラーは新しいページをより速く発見し、インデックスする可能性が高まります。

  • クロール頻度の向上
    外部から多くの高品質なリンクがあるページは、検索エンジンにとって価値が高いと判断されることが多いです。その結果、そのようなページはクローラーが頻繁に訪れ、コンテンツの更新がすぐに反映される可能性が高まります。

  • 短期間でのindex
    外部からの高品質な被リンクが多いサイト全体が権威を持つと見なされる場合、新しいページも比較的短期間でインデックスされやすくなることがあります。

このように間接的にクローラビリティの向上に役立ちます。ただし、クローラビリティに直接影響を与える項目は主にサイト内部の構造や設定(例:XMLサイトマップ、robots.txtファイル、内部リンク構造、コンテンツの品質等)です。

外部対策はクローラビリティに間接的に影響を与える可能性がありますが、あくまで間接的な効果であることを覚えておきましょう。

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外部対策の種類「被リンク」「サイテーション」「SNS」「口コミ」

外部対策の種類は被リンクの獲得だけではなく、多角的なアプローチが求められます。被リンクやサイテーションはもちろん、SNSでの言及やポジティブな口コミもSEOに影響を与える外的要因です。

以下、各種外部対策の重要性とその特性について詳しく解説します。

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被リンクの獲得【重要度★★★】

被リンクとは、外部サイトから自サイトに貼られているリンクを指します。簡単に言うと、第三者が運営するサイトから自社サイトに向けてハイパーリンクになっているURLのことです。

例えば、以下のようなものが被リンクになります。


この例では、被リンクの説明のために自社内のページにリンクしていますが、これが外部サイトへのリンクであった場合、外部サイトから見て上記のページから被リンクを獲得したことになります。

尚、SNS上に掲載されたリンクや、ハイパーリンクになっていないURL、メールに掲載されたリンクは被リンクとは呼びません。あくまで、WEBサイト間で貼られたリンクを被リンクと呼びます。

また、被リンクは1つのサイトから複数リンクされるように、多くのサイトからリンクされる方がSEO効果が高くなります。なぜなら、Googleは優れた学術論文が多くの論文で引用されることに目を付け、WEB上でも多くのサイトからリンクされているサイトを評価する仕組みを取り入れているからです。

「PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。」

Google が掲げる 10 の事実 :ウェブ上の民主主義は機能する。

被リンクは、ページを見たユーザーが誰かにおすすめしたいと思った場合にのみリンクを設置してくれます。そのため、誰かに紹介したくなるような優れたコンテンツを作成する必要があり、獲得する難易度は高いですが、その分SEOの効果が高いため外部対策では最重要の施策です。

被リンク
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サイテーションの獲得【重要度★★☆】

サイテーションとは、他サイトに自社のブランド名・会社名・サービス名・住所電話番号などの情報が掲載されることです。被リンクとの違いは、リンクになっているかテキストとして記載されているかの違いがあります。

リンクをされていないため、被リンクに比べると外部対策のSEO効果は少なくなりますが、多くのWEBサイトにサービス名や企業情報が掲載されることで、Googleから知名度の高いサイトと判断されサイトの信頼性を高めることに繋がります。

▼ サイテーションを獲得するには、以下のポイントがあります。

  • 覚えやすいサービス名や会社名にする
  • WEB上のNAP情報(名前・住所・電話番号)を統一する
  • 自社サイトの情報を構造化データでマークアップする
  • SNSで公式ページを作成する

このように、引用された際に自社についての引用とGoogleが理解できるようにしておくのがポイントです。

また、サイテーションはSEOだけではなく、MEO対策にも有効です。MEOでは、ビジネスの知名度がランキングに影響するためサイ、テーションを多く獲得している企業はGoogleMap検索エンジンから高く評価されます。

そのため、ローカルビジネスをおこなっている企業では重要な外部対策となります。

サイテーションは会社名や、サービス名など自社の情報がいかに多くのサイトに掲載されるかが重要

サイテーション


サイテーションは知名度のあるサイトに掲載されることも大切です。例えば、利用者の少ないメディアと、利用者が多い有名なメディアに掲載されるのでは、後者の方が信頼出来る情報源として評価が高くなります。

地元を中心にビジネスを展開している場合は、エリア内に特化したポータルサイトや情報サイトへの掲載も有効です。

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肯定的な口コミや評判の獲得【重要度★★☆】

肯定的な口コミ


自社について、評判の良い口コミの獲得も外部対策となります。

インターネット上にある評判の良い口コミ・評判は広義の意味ではサイテーションの獲得になりますが、サイテーションはあくまで、言及・引用された数を重要視します。

外部対策で獲得すべき評判の良い口コミや評判とは、「ポータルサイトやその他WEBサイトにユーザーから投稿された口コミ」や「信頼出来る情報源となるサイトへ掲載」を指し、SNSや自社のGoogleビジネスプロフィールに投稿された口コミは対応外となります。

例えば、以下に該当するサイトに掲載された場合、良い評判を得ているサイトとして検索エンジンから認識されるため、効果的な外部対策となります。

  • 専門家による記事
  • 信頼性の高いニュースメディア
  • Wikipediaへの掲載
  • 権威性の高い賞を提供しているサイトへの掲載

自社への評判がどの程度ランキングに影響を与えるのかは、Googleが明確に公言しているわけではないため、ハッキリとした効果は不明です。しかし、検索品質評価ガイドラインにも言及されている項目であるため、外部対策として取り組むべき施策と言えます。

ただし、自社で運用しているサイトなどに肯定的な評判を掲載しても評価の対象とはならないため注意しましょう。

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SNSでの言及やいいね【重要度★☆☆】

SNSでの言及や、いいねを集めてもSEOに直接影響はありません。

ただし、あるトピックについて投稿をした際に、多くのユーザーからの「いいね」を集めている場合や、肯定的なコメントを多く獲得している場合は、そのトピックにおいて専門家であると判断することができるため、E-E-A-Tでの評価が高まり間接的に外部対策として良い影響を与える可能性があります。

▼ Googleのジョン・ミュラー氏はソーシャルメディアのシグナルについて以下のように発言しています。

social signals have an impact on organic rankings in google and not directly no so it’s not that there’s any kind of a ranking affect. their to large part social networks also have a nofollow on the links that they.

【SEM Plus編集部 和訳】
ソーシャルシグナルはGoogleのオーガニックランキングに影響を与えることがあるものの、その影響は直接的ではありません。つまり、特定のランキング効果があるわけではないということです。また、多くのソーシャルネットワークは提供するリンクに「nofollow」属性をつけているので、これらのリンクが直接的に検索ランキングに影響を与えることはありません。


このように、直接的なSEOの影響は無いと明言していますが、前述したように、ソーシャルメディア上でコンテンツの作成者がどのような評価を受けているのかも検索品質評価者がページを評価する上で参考にするため、SNS上での良い評判を集めることも外部対策の一環として意識しておくべきです。

SNSでの言及やいいね
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【外部対策のポイント】被リンクは量と質が重要

外部対策では主に被リンクの獲得が中心となりますが、ただリンク数を増やせばSEOに効果があるわけではありません。

▼ 以下のポイントに注意して被リンクを増やす必要があります。

  • 被リンクはリンク数ではなく、ドメイン数が重要
  • 被リンクは数よりも「質」が重要
  • SEOに無効な被リンクと有効な被リンクがある

それぞれ解説します。

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被リンクはリンク数ではなく、ドメイン数が重要

外部対策で被リンクの獲得をおこなう場合「被リンクのドメイン数」が重要です。
被リンクは1つのサイトから複数リンクされるよりも、複数のサイトから1本づつもらう方が効果的です。

▼ 以下のケースの場合は、どちらの方が外部対策で効果的でしょうか?

  1. 自サイトに対してAというサイトから10本リンクをしてもらった場合
  2. 自サイトに対してサイトA、サイトB、サイトCという3つのサイトから1本づつリンクをしてもらった場合

答えは②です。3つのサイトからリンクされた方が、3ドメインからリンクされたことになり評価が高くなります。

被リンクはインターネット上での投票になるため、1人が沢山投票するよりも、複数の人が一票づつ投票する方が価値が高いという考えです。そのため、外部対策で被リンクの獲得に取り組む際はドメインの数を意識しましょう。

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被リンクは数よりも「質」が重要

外部対策では獲得した被リンクの「質」も重視されます。
質の高い被リンクを獲得することが、外部対策においての最重要項目となります。

▼ 質の高い被リンクとは主に以下のことを指します。

  1. 自サイトのテーマと関連性の高いサイト
  2. 多くの被リンクを獲得しているサイト

①は、関連性が高いということは、リンク元のサイトがリンク先のサイトを引用元と評価していると判断することが出来ます。逆に関連性が低い場合は、リンクする理由が見当たらないため評価は半減します。

ユーザー視点で考えても関連の無いサイトに遷移するリンクは、価値が無くユーザビリティを悪化させるだけで無意味なリンクです。

②は、多くの被リンクを獲得しているサイトは信頼性の高いサイトと判断することが出来るため、そのようなサイトからのリンクは大きく評価されます。このようなサイトの事を「ドメインパワーが高いサイト」もしくは「ドメインランクが高いサイト」と呼ぶこともあります。

更に細かく被リンクの質を定義すると、以下の条件に当てはまる被リンクはリンクジュースの分配量が増えるため、SEOで効果的な質の高い被リンクになります。

  • アンカーテキストにリンク先に関連するキーワードが含まれている
  • nofollowが設定されていないリンク
  • 被リンクを多く獲得しているページからのリンク
  • メインコンテンツの中にあるリンク
  • メインコンテンツの上部にあるリンク
  • 同一ページ内に同じURLへのリンクが複数ある場合は上部のリンクが優先される
  • 過去にリンクされた事がないドメインからのリンク
  • 信頼できるサイトからの距離が近いリンク
  • 鮮度の高いページからのリンク
  • リンクの増加率が高い場合は価値の高いページと認識される


詳しく知りたい方は別記事で纏めているのでご確認ください。

【関連記事】:SEO効果の高い被リンクの条件

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SEOに無効な被リンクと有効な被リンクがある

他社のサイトに設置されたリンクの全てが被リンクとして有効な訳ではありません。リンクを設置する際に、nofollowタグが設置されている場合は被リンクとしての効果は無くなります。

nofollowタグとは、リンク先のサイトを評価しない(ドメインパワーを与えない)時に使う設置するタグです。nofollowタグが設置されている場合はGoogleの検索エンジンがリンク先のサイトのクロールを行わないため、リンク元の評価もリンク先のサイトに送られません。

つまり、リンクはしているけど推薦はしていない状態となります。

例えば、

  • 大手のニュースサイト
  • プレスリリースサイト
  • ブログのコメント欄
  • 有名なディレクトリ登録型のサイト

などは基本的にnofollowのタグが設置されているため、外部対策の効果は殆どありません。

nofollowタグについて


また、相互リンクもお互いにリンクし合うため(PageRankが双方のサイトに流れる)SEO効果は期待できません。Googleから見ると、「知り合い同士がお互いに推薦し合ってもそれは、評価しないよ」ということになります。

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外部対策のやり方

外部対策のやり方を種類別で紹介します。まずは外部対策の効果の高い、下記の3つを覚えましょう。

  • 被リンクの獲得方法
  • サイテーションの獲得方法
  • SNSで拡散してもらいやすい仕組み作り

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被リンクの獲得方法

被リンク獲得の基本は、質の高いコンテンツを作成して他のサイトが自然にリンクを張りたくなるようなコンテンツを作ることから始まります。自然にリンクを貼ってもらうためには、専門的な記事や独自の調査報告など、他サイトから引用されやすい形のテーマを選定する必要があります。

また、積極的にWEBサイト運営者と積極的にコミュニケーションを取ることで、ゲスト投稿の機会を作る手法も効果的です。その他にも、競合他社がどこからリンクを得ているかを分析することで、新たなリンク獲得の可能性を広げることができます。

このように被リンク獲得の方法は様々なやり方があります。ポイントは自社の事業やビジネスの規模にマッチした被リンク獲得方法を選択することです。

前置きが長くなりましたが、具体的な被リンクの獲得方法を紹介していきます。

高品質なコンテンツの作成

被リンクを獲得するための第一ステップは、多くのユーザーが引用したくなるコンテンツを作成することです。

高品質なコンテンツ(ブログ記事、研究報告、インフォグラフィックなど)を作成し、それが他のWEBサイトから自然にリンクされる環境を作ります。この手法は時間と労力がかかりますが、継続的に高品質なリンクを獲得するための最良の方法の一つです。

■ 具体的な手順

  1. ユーザーが求めるコンテンツの調査
  2. 価値のあるコンテンツを制作
  3. コンテンツをWEBサイトやブログに公開
  4. ソーシャルメディアやニュースレターでコンテンツを拡散

ゲスト投稿

第三者が運営するWEBサイトでゲスト記事を公開し、その中で自社のWEBサイトへのリンクを含めます。これは権威のあるサイトから直接的なバックリンクを獲得する効果的な手段です。

■ 具体的な手順

  1. ゲストポストが可能なWEBサイトを探す
  2. 提案メールを送信
  3. 承認されたら、高品質な記事を作成し納品します

スカイスクレイパーテクニック

既存の優れたコンテンツを見つけ、それより質の高いコンテンツを作成してリンク先を貼り替えてもらう方法です。

■ 具体的な手順

  1. 人気のある、よくリンクされている業界関連のコンテンツを見つける
  2. その内容を圧倒的に上回るコンテンツを作成する
  3. 改良したコンテンツを公開し、元のコンテンツにリンクしていたWEBサイトにリンクの貼り替え依頼をおこなう

リンク切れ施策

他のWEBサイトでリンク切れ(404エラーなど)を見つけ、それを自分のWEBサイトの関連するページに置き換えるよう提案する手法です。

■ 具体的な手順

  1. 自社のテーマに関連のするWEBサイトやブログでリンク切れを探す
  2. リンク切れを見つけたらWEBサイトのオーナーに連絡し、自分のページを代わりのリンクとして提案する

PR活動

新製品のローンチ、イベント、或いは大きな会社の変更(例:新役員の任命)などのニュースを発表し、それを報道してもらうことでメディアからのバックリンクを獲得します。

■ 具体的な手順

  1. プレスリリースを作成
  2. プレスリリースサイトで配信またはメディアリストを作り、関連する報道機関に送る

被リンクの獲得方法については、別記事で50個紹介していますので興味がある方は確認してみてください。

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サイテーションの獲得方法

サイテーションの獲得も外部対策において重要です。まず最初に、NAP情報の整合性を保つことが基本となります。NAP情報とは企業名(サービス名・屋号)、住所、電話番号がインターネット上で一貫しているかどうかを意味します。

NAP情報が統一されていることで、検索エンジンが同じビジネスという事を認識するためサイテーションの効果が高まります。

NAP情報


次に、業界や地域に特化したディレクトリサービスにビジネスを登録します。これにより、その業界や地域で権威があるとされるサイトからサイテーションを獲得できます。この際、知名度が高いディレクトリサービスを選ぶことが重要です。

具体的にはマピオンやナビタイム、タウンページ、Googleビジネスプロフィール、Yahoo!プレイス、エキテンなど利用者が多いサービスなどが該当します。

サイテーション獲得


さらに、地元のメディアやブログと連携して取材やインタビューを行う方法もあります。その内容にビジネス情報が含まれることで自然なサイテーションが形成され、地域社会での認知度も上がるでしょう。

また、顧客からの口コミや評価を積極的に獲得することも効果的です。良い評価が多い場合、その評価文中にビジネス名が登場することもあり、それが自然な形でサイテーションとなります。

最後に、ソーシャルメディアでの活動もサイテーションに貢献します。FacebookやTwitter、Instagramなどでビジネス情報を定期的に更新し、フォロワーとのコミュニケーションを活発に行うことで、それがシェアされた際にもサイテーションが生成されます。

これらの方法を組み合わせることで、効果的なサイテーション獲得戦略を構築できます。それぞれの手法には時間と労力がかかりますが、継続することでSEOの効果が期待できます。

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SNSで拡散してもらいやすい仕組みを作る

SNSで自社のコンテンツが拡散されやすい仕組みを作っておくことで、被リンクやサイテーションの獲得率や速度が高まります。

まずは、コンテンツを見たユーザーがSNSでシェアしやすいようにソーシャルボタンを設置しましょう。ソーシャルボタンは通常、SNSプラットフォームから提供されるスクリプトまたはプラグインを使用して設置します。

例えば、WordPressを使用している場合、専用のプラグインをインストールするだけでソーシャルボタンを追加できます。手作業で設定する場合は、各SNSから提供される埋め込みコードをWEBページのHTMLに追加します。

次にOGP(Open Graph Protocol)タグを設定します。OGPタグはSNSでシェアされた際にページのタイトル、説明文、サムネイル画像が表示されます。

OGPタグ


URLだけを記載するよりもページの内容を事前に理解することが出来るため、シェアされたコンテンツがより多くのクリックを集めやすくなります。

▼ 基本的なOGPタグの設置例は以下のようになります。

html
<head>
 <!-- その他のメタタグやスクリプト -->
 <meta property="og:title" content="ページのタイトル" />
 <meta property="og:description" content="ページの短い説明" />
 <meta property="og:image" content="サムネイル画像のURL" />
</head>


ソーシャルボタンとOGPタグを設置することで、ユーザーが簡単にコンテンツを共有できるようにし、その共有内容が魅力的に見えるようになります。これにより、被リンクやサイテーションを効率よく増やすことが可能となります。

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外部対策の効果を測定する方法

▼ 外部対策の効果を測定するには種類ごとに以下の方法で調べます。

  • 【被リンクの獲得数と質を調べる】Googleサーチコンソール・ahrefs
  • 【サイテーションの獲得数を調べる方法】
  • 【SNSで自社についての言及数を調べる】Yahoo!リアルタイム検索

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【被リンクの獲得数と質を調べる】Googleサーチコンソール・ahrefs

被リンク数を調べるには、Googleが無料でサイト運営者に提供しているサーチコンソールを使います。サーチコンソールは、被リンクの数やどのサイトから被リンクを獲得しているかを確認することが出来ます。

被リンクの質を調べるには、有料ツールを利用する必要があります。ここでは利用者の多いaherfsを使った調べ方を紹介します。

サーチコンソールとaherfsを使った確認方法は以下になります。

Googleサーチコンソールを使って被リンクの質を調べる

被リンク質を調べる Googleサーチコンソール


GoogleサーチコンソールとはGoogleが無料で提供しているツールです。

Googleサーチコンソールを利用することで、自社サイトに向けて貼られている被リンクの量や内容(アンカーテキスト)について正確なデータを確認でき、抽出した被リンクの中に低品質なリンクを見つけたときはGoogleに対してリンク否認の申請も行えます。

また、取得した被リンクデータの詳細は、Excel・CSV形式またはGoogleドキュメント形式でまとめてダウンロード可能です。

▼ Googleサーチコンソールを使って被リンクを確認する手順

  • Googleサーチコンソールにログイン
  • 【リンク】をクリック
  • 「上位のリンク元サイト」という項目の下にある【詳細】をクリック

ahrefsを使って被リンクの質を調べる

被リンク質を調べる ahrefs


SEO分析ツールを提供するahrefsでは、被リンク数とドメインパワーを確認することができます。

被リンク元のドメインパワーを確認することで、被リンクの質を判断することが出来ます。
※ ahrefsではドメインパワーをドメインレーティング「DomainRating(DR)」と呼んでいます。

▼ ahrefsでドメインパワーを確認する手順

  1. ahrefsにログイン
  2. サイトエクスプローラーにサイトのURLを入力
  3. DRの項目に数値が表示

ahrefsは、世界中で60万人が導入しているSEOツールです。シンガポールに本社があるahrefs社がツールの開発・提供を行っていますが、日本語に対応しています。被リンク分析ツールとして有名なツールでしたが、検索ボリューム調査や競合調査などSEO対策に役立つさまざまな機能が利用できます。

ahrefs以外にも「moz」「majestic」など有名な被リンク確認ツールがあります。他の被リンクツールを知りたい方は、こちらの記事に詳しくまとめていますのでご確認ください。

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【サイテーションの獲得数を調べる方法】

インターネット上で自社についての言及数を調査する方法は多数ありますが、本記事ではGoogleの検索エンジンを活用する手法をお伝えします。

最初に、Googleの検索窓に会社名、もしくはサービス名を入力します。次に自社サイトが表示されないように検索クエリに「-site:自社のURL」を追加します。

具体的には、以下のような検索クエリを入力します。

■ オルグロー株式会社のサイテーションを調べる場合

  • 「オルグロー株式会社 -site:allgrow.co.jp/」:自社サイトを除いた「オルグロー株式会社」に関する内容が記載されたサイトを検索結果に表示
  • 「オルグロー株式会社 評判 -site:allgrow.co.jp/」:自社サイトを除いた「オルグロー株式会社」に関する評判が記載されたサイトを検索結果に表示


サイテーションの獲得数調査 Googleの検索エンジンを活用する手法


このようにして検索を行うことで、自社サイト以外のサイトが検索結果に表示されるため、会社名やサービス名がどのサイトに掲載されているのか、どのような評判があるのかを調査することができます。

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【SNSで自社についての言及数を調べる】Yahoo!リアルタイム検索

サイテーションの効果を調べるためには、Yahoo!リアルタイム検索が役立ちます。Yahoo!リアルタイム検索で自社名やサービス名を入力することで、Twitter(X)内でどのくらい言及されているかやポジティブな反応かどうかを確認することができます。

サイテーションの効果調査 Yahoo!リアルタイム検索


具体的には、Yahoo!リアルタイム検索にアクセスし、検索ボックスに自社名を入力します。そして検索ボタンをクリックすることで、一定期間内でのTwitterでの言及数やその変化、メディア別の言及数などが表示されます。

これらの情報はSNS上での言及数を把握するだけではなく、マーケティング戦略やプロモーション活動に活かすことができます。例えば、特定のキャンペーンや発表後に言及数が増加している場合、そのキャンペーンや発表が成功していると言えるでしょう。

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外部対策の注意点

集めることでSEO効果が高まる被リンクですが、外部対策をおこなう上でいくつか注意点があります。

▼ 外部対策を始める前に以下の注意点について覚えておきましょう。

  • 自作自演の被リンクはガイドライン違反になる
  • 低品質な被リンクを獲得してもSEOには効果が無い

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自作自演の被リンクはガイドライン違反になる

外部対策では効果的な被リンクの獲得ですが、自作自演での被リンク獲得はガイドライン違反になるため注意が必要です。

▼ 自作自演のリンクとは以下に該当するリンクになります。

  • 自分でサイトを複数作り、自社サイトにリンクする
  • 被リンクの購入(ペイドリンク)
  • 相互リンク用のページを作り、過剰に相互リンクを行う

このような被リンクは「手動による対策」の対象となり、最悪のケースだと検索順位の大幅な低下や検索結果からindex削除されるなどのペナルティが与えられます。

例えば、被リンク用のサイトを作り、リンク集などに登録をおこない被リンクを集めます。被リンク用のサイトを301リダイレクトで自社のサイトに転送を掛けます。このようなやり方は順位操作目的のために作られた自作自演のリンクとしてペナルティの対象となります。

手動による対策ペナルティが与えられた場合は、Google Search Consoleの手動による対策の項目に通知が届くので、以下の手順で復旧させる必要があります。

  1. Google Search Consoleがある被リンクの削除申請
  2. Google Search Consoleから再審査リクエストの送信
  3. Googleの承認を待つ

順位が回復するまでには数週間〜数か月の時間が掛かります。そのため、外部対策を行う際は自作自演で被リンクを集めないようにしましょう。

【Googleぺナルティについて】
自作自演のリンクや購入したリンクはGoogleペナルティの対象となりますが、多くのケースではGoogleのアルゴリズムによって無効化され無かったものにされます。

これは、スパムリンクや人工リンクを競合他社のサイトに設置することで順位を下げる逆SEOに対応するため、ペンギンアップデート4.0で実装されました。

そのため、極めて悪質な対策をしない限りは被リンクの効果が無効化されるだけで、ペナルティにはなりません。だからといって自作自演の被リンクを行うのは絶対にやめましょう。


Googleのペナルティの原因や解除方法については、別記事で詳しく解説しています。

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低品質な被リンクを獲得してもSEOには効果が無い

低品質なサイトからの被リンクやスパムリンクはSEO効果を無効化されるため、外部対策のSEO効果はありません。

▼ 低品質なサイトとは以下のようなサイトになります。

  • リンクだけを掲載しているリンク集
  • 中身の無いブログ記事からのリンク
  • サイトのフッターやサイドナビに埋め込まれたリンク(サイトワイドリンク)

このような低品質なサイトからの被リンクやスパムリンクは、前述した通りGoogleのアルゴリズムによって無効化されるため獲得しても意味がありません。

ただし、こちらが意図しなくても一方的に低品質なサイトやスパムサイトからリンクを設置される可能性があります。基本的には自動で無効化されるため放置で問題ありませんが、どうしても気になるようであれば「リンク否認ツール」から否認申請を行い、リンクの効果を拒否しましょう。

▼ やり方は以下になります。

  1. 自社サイトが獲得している被リンクを確認する
  2. 被リンクをダウンロードする
  3. 低品質な被リンクの精査をおこなう
  4. 否認するリンクのリストをtextファイルで作成する
  5. ファイルをアップロードする

リンク否認の手順について詳しく知りたい方は、別記事内で画像付きで手順をまとめていますのでそちらをご確認ください。

【関連記事】:リンク否認ツールの使い方


【リンク否認について】
サイトによっては低品質に見えても実際はSEO効果があるケースがあります。

そのようなリンクを削除することで逆にサイトのドメインパワーが低下して検索順位を下げる可能性があります。そのため、リンク否認ツールを利用する際は最新の注意を払った上で利用するか、専門家に相談した上で実行するようにしましょう。

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外部対策が衰退していると言われる理由

最後に外部対策が衰退していると言われる理由について解説します。
この記事を読んでいるみなさんの中にも、「被リンクによる外部対策は効果がない」「現在は外部対策は意味がない」などと耳にした事がある方も多いのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、外部対策は現在でもSEOには有効な施策となります。
では、なぜ外部対策は効果がなくなったと言われるのでしょうか?理由は大きく2つあります。

1つ目の理由は、ペンギンアップデートや、リンクスパムアップデートなどの自作自演による低品質な被リンク施策を排除するアップデートにより、自然に獲得したナチュラルリンク以外は評価されなくなったためです。

2つ目の理由は、Googleは最先端の自然言語処理技術「BERT」の導入を行い、コンテンツの意味を理解する能力が高くなりました。これにより検索エンジンはユーザーの検索意図を正確に読み取り、関連性の高いコンテンツが何かを判断出来るようになったため、コンテンツの品質や検索意図を満たすコンテンツの作成が重要視されたためです。

つまり、外部対策のSEO効果がなくなったわけではなく、「外部対策でSEO効果を出すための条件が厳しくなった」ということです。

これらの前提条件を満たした上で、外部対策を行うことがSEO効果を高める上では重要です。

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まとめ

今回はSEO外部対策について解説しました。
SEOにおける外部対策とは「被リンク」「サイテーション」の獲得を指します。

以前よりも効果は薄れていると言われている被リンクですが、現在もGoogle検索アルゴリズムの評価に組み込まれているため重要なことには変わりありません。

また、ジャンルによっては上場企業や大手サイトなど被リンクを多く獲得しているドメインパワーの強いサイトが、検索結果の上部を占めていることから未だに効果的と考えられます。

SEOは検索エンジンに対してサイトを最適化させる手法です。

基本的には、ユーザーにとって価値のあるサイト・コンテンツを作成する取り組みをおこなうのが正解ですが、外部対策も重要な項目のためバランスよく取り組んでいきましょう。

以上SEOにおける外部対策の説明でした。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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