【SEOCON2020】キーワードカニバリゼーション


SEOCON2020一日目第八セッションは「キーワードカニバリゼーション」というテーマでPi DatametricsのJon Earnshaw氏からプレゼンテーションがありました。
「Pi Datametrics」はSEO・デジタルマーケティングに関するサポート・コンサルティング等を行っている会社です。イギリスに本社があり、東南アジア(バンコクやシンガポール)などにも支社があります。
カニバリゼーションとは

1日目の最終セッションは、Pi DatametricsのJon Earnshaw氏からプレゼンテーションがあり、コンテンツの重複やカニバリゼーションについて説明していました。
カニバリゼーションとは「共食い」という意味で、WEBマーケティングやSEOの分野では、ドメイン内の複数のページ間でキーワードが競合してしまい、Googleからの評価が各ページに分散してしまっている状態のことを指します。
カニバリゼーションはページ数の多いサイトで発生することが多く、過去作成したコンテンツと似通った内容のコンテンツができると、「Googleがどのページを検索結果として載せるにふさわしいか分からなくなる状態」となり、上位表示されにくくなります。
カニバリゼーションが発生する原因

カニバリゼーションが発生する原因はいくつかありますが、以下のような場合に起きやすいようです。
・ページのタイトルがサイト内の他のページのものと似ている
・ページのコンテンツ構成がサイト内の他のページのものと似ている
ページが増えていくにつれて、このようなことが原因で気がつかないうちにサイト内で競合してしまっているケースが多いようです。
競合した結果、ランクインしていたものが急に下がったり、ランクインしていたURLが別のURLと頻繁に入れ替わったりするなどの状態になるようです。

Jon Earnshaw氏はiphoneの新機種紹介ニュースのページなどを例に実際にカニバリゼーションが発生して、順位が下降していったデータなどを説明していました。

また、巨大なECサイトなどで、商品紹介のページがいくつもありカニバリゼーションが発生している例なども紹介していました。
その他スポーツブランドを扱うサイトの例なども紹介されており、カニバリゼーションによる弊害を何個か知ることができました。
カニバリゼーションを回避する方法

最後に、カニバリゼーションを回避する方法についていくつか説明していました。
・タイトルやコンテンツ構成を変更する
・ページを合体させて一つのコンテンツにする
・301リダイレクトの設定を行い、対策メインとなるページにリダイレクトさせる
順位が下降した時はカニバリゼーションが原因で下降していることもあるので、サイト内で競合しているものがないかチェックを行い、もしカニバリゼーションが発生していたら上記のような方法で解決することをすすめていました。

Pi Datametrics Jon Earnshaw氏
オルグロー株式会社 代表取締役社長 塩田英司
SEOWORLD施策部からのコメント 今回は「キーワードカニバリゼーション」ということで、サイト内のページ間で発生するカニバリゼーションについて学ぶことができたセッションでした。ページ数が多くなるとカニバリゼーションが発生することが多いようなので、似通ったページの発生がおきないように気を付けなければならないと感じました。 |
SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。
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