そのサイトリニューアル本当に大丈夫?改修前にチェックしたいSEO要件まとめ

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そのサイトリニューアル本当に大丈夫?改修前にチェックしたいSEO要件まとめ

WEBサイトやブログを運営していると、以下のような理由で「サイトをリニューアルしたい!」と思うタイミングがあるのではないでしょうか。

 

「サイトのデザインが古臭くなった」
「サイト設計時の不具合で使いづらい」
「スマホサイト開設に合わせてPCサイトも一新したい」
「事業の方向性が変わったからサイトを変更したい」

 

このような理由から、サイトリニューアル時はWEBサイトの見た目を重視したデザインやコンテンツのクオリティ、さらには訪問ユーザーに対する使いやすさが重視されることが多いのですが、その一方で忘れられてしまいがちなのが「SEO対策」です。

 

「WEBサイトをリニューアルした後に検索順位が大幅に下落した・・・」
「ページが検索エンジンに反映されない・・・」

 

といったトラブルが発生することがありますが、こういった問題の多くは事前にSEO対策がされていなかったことが大きな要因の一つです。

 

WEBサイトのリニューアルをきっかけに、「SEOを始めよう!」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、SEOはWEBサイトが完成した後に始めるよりも、WEBサイトを設計する段階から対策を進めることでSEO効果につながりやすいと考えらえています。

 

そこで今回は、

「サイトをリニューアルしようと思っているけどSEOはどうしよう」
「リニューアル前にSEOのチェックをしたい」

 

という方向けに、サイトの改修前にチェックしたい『SEO要件』をまとめました。サイトリニューアルをすることでWEBサイトの収益が本当に改善できるのか気になる方は必見です。

 

1.

何のためにサイトリニューアルをするのか目的を確認する

WEBサイトをリニューアルする理由やタイミングはそれぞれですが、何のためにサイトをリニューアルするのか「目的」が定まっていなければ、

クライアントが意図していたものとズレたデザインのサイトになってしまったり、
SEO対策のことが全く考えられていないサイトになってしまったり、
最悪の場合はサイト完成後にもう一度回収が必要になってしまったり・・・、

といったことが起こりかねません。

そのため、リニューアル前には何のためにサイトリニューアルをするのかを明確にする必要があります。

1-1.

現状の課題からサイトやSEOの改善点を導き出す

例えば、WEBサイトをリニューアルする理由が、「デザインが古臭くなった」ということであれば、サイトデザインを改善するほか、サイト全体で構成や外観を見直す必要があります。今後、同じような問題が発生することも踏まえてCMSを導入すれば、直感操作でテンプレートを選択しサイト構築ができるようになるため、HTMLやCSSの知識がなくてもWEBサイトの管理が容易になります。

また、「使いづらい」という問題が起きてサイトリニューアルをする場合は、これまでのサイト構造を見直してグローバルナビを設置するなど、内部リンクを改善することでユーザーにも検索エンジンにも分かりやすいサイトを構築することが大切です。

このように、「現状の課題からサイトやSEOの改善点を導き出す」ことで、サイトリニューアルの段階でサイトやSEOの改善に努めることで、後に失敗した・・・という事態を未然に防げます。

1-2.

WEBサイトの性質や内容によってSEOを考える

「WEBサイトを作るならSEO対策をしよう!」と考える方も多いかと思いますが、WEBサイトの性質や内容によってはSEOが向いている場合もあれば、向いていない場合もあります。

1-2-1.サイトの目的が商品購入や申し込みをゴールとしている場合

例えば、商品を多く取り揃えるECサイトや不動産情報が豊富なWEBサイトは、そのサイトの目的が商品の購入やサービスの申し込みであるため、ビッグキーワードに限らず、複合キーワードでヒットされやすくなるようなSEO対策をする必要があります。

というのも、エンドユーザーがビッグキーワードで検索する場合、ユーザー自身の要件(購入や申し込みを決定づけるためのニーズ)が不明確な場合が多く、
複合キーワードで検索する場合、ユーザー自身の要件が明確化されている場合が多いため、SEO対策によりピンポイントでそのユーザーを適切な情報ページに誘導できるようになれば、集客の最大化が期待できると考えられるからです。

下記の不動産賃貸情報を探している検索ユーザーの例でいうと、そのユーザーはジョギングや公園で読書が趣味のため、公園の近くに住みたいという潜在的な要件が隠れていました。

「渋谷区 賃貸」というキーワードで検索を進めていくうちに渋谷区には「代々木公園」という公園が近くにあることを知り、「渋谷区 賃貸 代々木公園」と検索するようになりました。

更に駅近(徒歩10分圏内)を希望しているので、最寄り駅は「渋谷駅」ではなく、代々木公園の最寄り駅である「代々木公園駅」や「代々木八幡駅」という条件で検索するようになりました。

様々な情報を得て、最終的には「渋谷区 賃貸 代々木公園 徒歩10分」「渋谷区 賃貸 代々木八幡 徒歩10分」という複合キーワードで検索するようになりました。

■検索キーワードの動向
「渋谷区 賃貸」(ビッグキーワード)

「渋谷区 賃貸 代々木公園」

「渋谷区 賃貸 代々木公園駅 徒歩10分」
「渋谷区 賃貸 代々木八幡 徒歩10分」

このようにサイトのゴールが商品の購入やサービスの申し込みであるようなサイトはビッグキーワードに限らず、複合キーワードでヒットされやすくなるようなSEO対策をする必要があると言えます。

1-2-2.サイトの目的がSNSマーケティングを主軸としている場合

また、SNSマーケティングを展開して集客を図るWEBサイトの場合、一般的なSEOと同じような施策をしていても思うような効果を得られない可能性があります。そのため、どのようにしたらフォロワーが増えるのか、どうしたら拡散されるのかを考えたうえでSEO対策をすることが大切です。

 

例えば、下記のような施策が考えられます。

  1. サイトへの訪問者を増やすためにコンテンツを設置する
  2. サイトにSNS拡散の導線を用意する

 

a. サイトへの訪問者を増やすためにコンテンツを設置する

はじめに、検索ユーザーに興味を持ってもらえそうなコンテンツをサイトに設置する必要があります。
コンテンツが良質なものであれば、検索順位も上がり、訪問者がどんどん増えていきます。
更にナチュラルリンクの獲得などにも繋がれば、相乗効果が期待できます。

b.サイトにSNS拡散の導線を用意する

そして、一度訪れたユーザーにそのサイトのSNSアカウントをシェアしてもらったり、フォロワーになってもらう必要があるため、コンテンツページにFacebookボタンやTwitterボタン、Pocketボタン、LINEボタンなど様々な導線を用意する必要があります。

このように、SEOで集客、SNS導線の用意ができたら、SNSマーケティングを意識したサイト作りの基盤が出来上がったと言えるでしょう。
そして、コラム(ブログ)だけでなく、FacebookページやTwitterアカウントで継続的に情報発信を続けることでFacebookであれば、「いいね」「シェア」、Twitterであれば、ツイート、リツイート、フォロワーが増えていきます。

1-3.

ターゲットユーザーを明確にする

サイトリニューアルの目的がブレないようにするためにも、「ターゲットユーザーを明確にする」ことが大切です。
SEO対策をしても思ったような効果が得られない、期待したような集客ができていないといった場合は、そもそもターゲットユーザーの絞り込み方を間違えてしまっている、ターゲットユーザーのニーズをきちんと把握できていない可能性があります。

 

そのため、サイトリニューアル前には、商品やサービスに興味を持ってもらいそうなターゲットユーザーのニーズを想定し、適切なコンテンツ企画をすることが重要です。
ターゲットユーザーを潜在層・顕在層、ごとに分類して、各層でどういったニーズを持ち、どのようなキーワードで検索するのか、どのようなコンテンツに興味を持ってもらえそうかなどをしっかり把握検討し、ユーザーに評価してもらいやすいサイト作りを心がける必要があります

 

  • 潜在層
    悩み・ニーズなどの課題が明確だが、その課題を解決するサービス・商品のこと認知していない。
    検索キーワードの例)テレビ 薄型
    検索キーワードの例)液晶テレビ
  • 顕在層
    悩み・ニーズなどの課題が明確で、その課題を解決するサービス・商品のこと認知している。
    検索キーワードの例)マクスゼン テレビ 32型

 

1-3-1.ターゲットユーザーのニーズや心理を把握できているサイト作りの例

例えば、「赤ちゃん 洗剤」で検索されるユーザーがいたとします。

キーワードプランナーなどで関連キーワードを調べると、「赤ちゃん 洗剤 アトピー」「赤ちゃん 洗剤 安全」などのロングテールキーワードなどが確認できた場合、そのユーザーはおそらく母親であり、「赤ちゃん向けの肌に優しい洗濯洗剤」を探している可能性が高いです。

そのため、まずはサイト内に「赤ちゃんの肌荒れやアトピーの原因や予防策に関するコンテンツ」を設置し、そのカテゴリに関心の高いユーザーを集める必要があります。そして、その解決策を提示することでユーザーに信頼してもらいやすくなり、その商品に興味を持ってもらいやすくなります。

2.

サイトリニューアル設計過程でのSEO要件

ここでは、サイトリニューアルの設計過程で大切なSEO要件についてまとめています。

2-1.

SEO効果を最大化する「キーワード選定」

リニューアル後のSEO効果を最大化するために重要なポイントになるのが、「キーワード選定」です。時間やコストをかけてSEO対策をしてもキーワード選定をおろそかにしてしまう検索流入からの集客アップは期待できません。

そこで、検索されそうなキーワードをリストアップする、Googleのキーワードプランナーを使って検索ボリュームを調べる、Googleアナリティクスでアクセスを解析する、そしてGoogleサジェスト機能を使って複合キーワードを見つけるなどの方法で、上位表示を狙うキーワードを選定しましょう。

2-2.

「内部リンク」を配置して回遊率を高める

サイトリニューアルをする場合に気をつけたいのが、内部リンクを必要以上に削除しないということです。

内部リンクは、パンくずリスト、サイトマップ、グローバルナビゲーション、レフトナビ、ヘッダーやフッター、文章中のアンカーテキストなど様々なところに配置されています。
内部リンクが適切に設計されていると、クローラビリティ(クローラーの巡回のしやすさ)の向上につながることは勿論、ユーザーにとって見やすいサイト作りになるため、検索結果に上位表示されやすくなります。

内部リンクを設置すると「検索エンジンのクローラーに見つけてもらいやすくなる」、「WEBサイト内の重要なページを検索エンジンに伝わりやすくなる」、「ユーザーと検索エンジンどちらに対しても回遊率を高められる」といった効果が期待できます。

2-3.

「コンテンツ」は不用意に削除せず階層ごとにまとめる

内部リンクと同様に、不用意に削除することがないように気をつけたいのが「コンテンツ」です。WEBサイトのテーマや内容に全く関連性のない品質の低いコンテンツならまだしも、SEOの内部対策で重要な要素となる良質なコンテンツがサイトリニューアルにより減少してしまえば、検索エンジンからの評価を下げてしまうリスクがあります。

最近のSEOの内部対策はコンテンツが重要視されているため、ユーザーにとって有益で価値のあるコンテンツを提供できなければ上位表示は難しいでしょう。そのため、ターゲットユーザーを顕在層・潜在層にわけて考えて、それぞれのユーザーニーズに応えるコンテンツを提供することが重要になります。

3.

サイトリニューアル制作過程でのSEO要件

続いては、サイトリニューアルの制作過程で大切なSEO要件についてまとめています。

3-1.

ドメインはそのまま?変更する?

サイトリニューアル時にまず考えなければならないことが、「ドメイン」に関することです。これまでと同じドメインを使ってリニューアルをする場合は大きな問題はありませんが、ドメインを新しいものに変更する場合は少し注意が必要です。

ドメイン名はSEOに直接的な影響を与えないとされていますが、新たにドメインを取得した場合は一から検索エンジンの評価を高めていく必要があるため、検索結果に上位表示されるにはそれなりに時間がかかるでしょう。また、ドメインを変更する場合はこれまで使用していたGoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスなどのツールの設定も変更し直す必要があります。ただし、Googleサーチコンソールにドメインを変更したことを知らせると、検索順位の影響を最小限に抑えられると言われています。

3-2.

サイト構造をまとめた「サイトマップ」を用意する

サイトリニューアルの制作過程で必ずやっておきたい作業が、「サイトマップ」の作成です。サイトマップはWEBサイトの構成をわかりやすく簡単に説明されているページことで、サイト構造を地図のようにまとめてユーザーが使いやすく、検索エンジンにもコンテンツ内容が伝わりやすくなります。

サイトマップは、ユーザー向けのサイトマップページの他、検索エンジンのクローラーにサイト構造を伝える「XMLサイトマップ」を用意することも忘れてはいけません。XMLサイトマップを設置すると検索エンジンにサイト内のページやリンクを早く伝えやすくなり、クローラビリティの改善にも効果的です。

3-3.

同一のURLに転送されるように「URLの正規化」をする

URLの構造によっては、「URLのwwwあり・なし」「http・https」といった違いがあります。そのため、どちらのURLでアクセスされた場合でも、同一のURLに転送されるように「URLの正規化」が行われているかを確認する必要があります。

「URLの正規化」をしないと、良質なコンテンツを用意しても、複数の異なるURLで同一のページを閲覧できる状態となってしまい、場合によっては重複コンテンツとみなされてしまうリスクがあります。

これまでのURLが獲得した評価を新しいURLに出来る限り引き継ぐためにも、サイトリニューアルによってURLが変わるとき、ドメインが変わるとき、WEBサイトの階層構造が変わるときには必ずURLの正規化をします。

3-4.

WEBサイトの階層や位置を提示する「パンくずリスト」を設置する

SEOの内部施策のひとつに、「パンくずリスト」を設置するといった方法があります。パンくずリストは、ユーザーがいま見ているページが、WEBサイトのどの階層や位置にいるのかを視覚的に提示するために設置するリンクのことです。

パンくずリストを設置するとユーザーの回遊率が上がりやすく、検索エンジンのクローラーの巡回を助ける効果が期待できます。WEBサイトの構造が検索エンジンに正しく伝わることで、正しい評価にもつながりやすくなるため、SEOの内部施策にも重要な役割を果たします。

3-5.

PC向けサイトとモバイル向けサイト双方に対応させる

サイトリニューアル時には常に意識したいこと、それが「PC向けサイトとモバイル向けサイト双方に対応するWEBサイトを作る」ということです。スマホの爆発的な普及により、検索エンジンもスマホを使って利用されるユーザーが多いためです。

例えば、あるWEBサイトに対してPC用サイトとスマホ用サイトを別々のURLで実装している場合、パソコンとスマホのどちらでもアクセス可能になるように「canonical(カノニカル)属性」と「alternate(オルタネイト)属性」を利用して「リダイレクト処理」をすることで、それらを適切に連動させる必要があります。

3-5-1.canonical(カノニカル)属性とは

検索エンジンに認知させるためのURLを正規化するためのタグのことをいいます。
クローラーがスマホ用サイトに訪れたとき、このcanonical属性が記述されていると、デスクトップ用サイトの存在を知らせられます。
canonical属性は「正規化」すなわち、「一本化」を意味し、別々のURL上に存在する重複コンテンツを検索エンジンに正しく認識してもらうために使われます。

3-5-2.alternate(オルタネイト)属性とは

クローラーにスマホ用URLの存在を知らせるために記述するタグのことを指します。
クローラーがデスクトップ用サイトに訪れたとき、このalternate属性が記述されていると、スマホ用サイトの存在を知らせられます。alternate属性はスマホ用サイトの存在を伝えるだけでなく、デスクトップ用サイトの重複コンテンツはないことを伝えるためにも使われます。


また、PC向けサイトとスマホ向けサイトで同じURLを実装する場合は、レスポンシブウェブデザインやダイナミックサービングを導入することが望ましいです。


サイトリニューアルをする目的は様々ですが、今回見てきたようにWEBサイトを再構築するうえでSEO関連について考えておくべきことはたくさんあります。手間やコストをかけた分だけ目的を達成するためにも、サイトリニューアル前にはこのようなSEO要件をしっかりと理解しておくことが大切です。

 

以上、サイトの改修前にチェックしたい『SEO要件』についての解説でした。


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