【SMX EAST 2019】大きなサイトがもつSEOの課題と解決方法


【SMX EAST 2019】第12セッションでは「大きなサイトがもつSEOの課題と解決方法」というテーマでIBMのTanu Javeri氏とComcastのLaura Lippay氏からそれぞれプレゼンテーションがありました。
SEOにおける4つの課題

セッション前半ではIBM, Sr. Global SEO StrategistのTanu Javeri氏からプレゼンテーションがありました。
主に、SEOにおける重要課題である下記4つを解説していました。
1.リンク構築
2.コンテンツ構成
3.プロセスマネジメント
4.SEOチームマネジメント
1つ目のリンク構築については、内部リンク・外部リンク構築の重要性について述べていました。
内部リンクについては各ページ間のリンク構築を行い、クローラーにしっかりと読み込ませるサイト作りを心掛けると同時に、外部のサイト(SNSやコミュニティーサイト等)からのリンク構築も可能な範囲で進行していくことをおすすめしていました。
特にオーソリティがあるサイトからのリンク獲得やカスタマージャーニーから逆算したリンク配置の重要性を強調していました。

コンテンツ構成については、コンテンツ同士で重複しているページはないかのチェックやしっかりとした階層設定について解説していました。
大きなサイトになると重複コンテンツや同じような内容のコンテンツが存在していることが多いらしく、サイト内で競合していないかをチェックすることをおすすめしていました。

3つ目のプロセスマネジメントでは大きな組織のSEOマネジメントについて述べていました。
大きな組織は支店ごとにウェブサイトをもっていたりするため多数のウェブサイトを運営していることが多いです。こういった組織では全サイト共通のSEO指針やSEO専門の部署を設けて対策していくことをおすすめしていました。

4つ目のSEOチームマネジメントでは、社内や組織内の各部署と連携しながらSEO対策を進めることについて説明していきました。
大きな組織になるとウェブマーケティングのチームだけでは、SEOの実行が困難な場合もあります。そのため各部署と連携して実行していくことの重要性について述べていました。
組織内でのSEO成功に必要なマインドセット

セッション後半ではLaura Lippay氏から「組織内でのSEO成功に必要なマインドセット」というテーマでプレゼンテーションがありました。
SEO対策を成功させるために注意しておきたいマインドセットについていくつか解説していましたので、3つご紹介します。

1つ目は「ビジネスゴールとユーザー体験をないがしろにしないこと」です。
SEOのことばかり考え、ユーザー体験が悪くなったりビジネスゴールと関係のない方向でSEOが進んでしまうことは多いらしく、SEO対策の際はユーザー体験などをしっかり考慮した上での対策になるようにしましょうと述べていました。

2つ目に「各分野におけるプロフェッショナルを揃えること」について述べていました。
SEOは様々な側面からアプローチする必要があります。その際に各分野で経験を積んだスペシャリスト集団で取り組めるかどうかはSEOの成功を分ける鍵となります。

3つ目に「データに基づく主張」についても述べていました。
SEOは100%確定してランキングなどを予測できない要素があります。そのため組織内でSEOの予想等をする際は、思い込みで話さず極力データに基づいて論理的に予測を説明していく必要があると強調していました。

■写真中央
IBM, Sr. Global SEO Strategist Tanu Javeri氏
■写真右
Comcast, SEO Lead Laura Lippay氏
■写真左
オルグロー株式会社 代表取締役社長 塩田英司
SEOWORLD施策部からのコメント 今回は「大きなサイトがもつSEOの課題と解決方法」ということで、比較的規模の大きいサイトに対するSEO対策の注意点について学ぶことができたセッションでした。規模が大きくなるとマネジメント関係での課題が多くなってくることがあると思いますので、SEOマネジメントのヒントとして活用できると感じました。 |
SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。
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