【SMXLondon2019】SEO対策における競合情報調査の重要性とデータストーリーテリングを用いたリンク構築


SMXLondon2日目第四セッションは、Investing.comのIgal Stolpner氏とKaizenのPete Campbell氏によるプレゼンテーション。テーマは「SEO対策における競合情報調査の重要性とデータストーリーテリングを用いたリンク構築」でした。
Igal Stolpner氏からは、「SEO対策における競合分析」ということで、自らのサイトに対するSEO施策を行うと共に、競合他社の解析を行うことの重要性について話がありました。また、Pete Campbell氏からは「データストーリーテリングを用いたリンク構築」について話があり、データを用いてリンク構築をするための成功要因についてまとめられていました。
SEO対策における競合情報調査の重要性 - Igal Stolpner氏

最初のIgal Stolpner氏のプレゼンテーションでは、SEO対策における競合情報調査の重要性について話がありました。競合の調査にあたり、まずチェックすべき点はUXであると述べており、ユーザー目線から見た時に一番良いサイトはどのサイトかを分析するところから調査を進めていくと良いようです。


また、下記のような点も競合と自分のサイトの差分をチェックする上で大切な要素となるので、覚えておくと良いと述べていました。


また、競合調査をする上では、サイトの解析ツールを使うと効率的にチェックできるので導入しておくと良いと述べていました。


競合がどのようなキーワードを狙っているか、どのようなタイトル付けをしているか等を知ることで、自らのサイトのSEO改善に役立てることもできます。競合サイトの分析は重要なポイントとなってくるので、ツール等を駆使しながら上記項目等を参考に差分チェックを行っていくと良いと感じました。
データストーリーテリングを用いたリンク構築 - Pete Campbell氏

セッション後半部分は、Pete Campbell氏からデータストーリーテリングを用いたリンク構築をテーマにプレゼンテーションがありました。

Pete Campbell氏からは、リンクを集めるために必要となるサイトの要素は上記画像の8つであると述べていました。以下、各8つの要素について説明していきます。

1つ目は「人間がコンテンツを見て何かしらの判断ができるコンテンツを作る」ということでした。何かしらタメになったコンテンツや有益であったコンテンツはリンクを得る可能性が高くなる傾向があります。

2つ目に、より多くの人に広まっていくコンテンツがリンクを受けやすいと述べており、上記画像のグローバルの地点までリーチするとかなりのリンクが集まると述べていました。



3つ目は、多くの人に知れ渡った既存のデータの活用や過去の記事を応用して、さらに詳しく情報を追記していく方法です。上記の例だと44の航空会社から100の航空会社という形で記事をアップグレードしています。4つ目でコンテンツの更新・鮮度について述べていましたが、記事のアップグレードはここの部分にも大きく関わってきます。

5つ目に、「データをどのようにビジュアライズ化させてわかりやすく伝えられるか」が重要であると述べていました。各コンテンツで適切な図等を用いると効果的です。

6つ目は、多くの人に共通して起こりうるまたは関連しうる特定のテーマに対して、関連する様々なコンテンツを用意することです。ここではスマートホームの危険性についてコンテンツを拡充しています。
7つ目と8つ目はざっくりとした説明のみでしたが、データの質と量が大切であること。また、コンテンツの内容が感情を揺さぶるようなものであるとそれもまた拡散されやすく、リンクを受けやすいと述べていました。

外部リンクの獲得を考える際には、上記8つの項目に自分のコンテンツがどれくらいあてはまっているかをチェックすると良いかと思いました。
以上が、2日目第四セッションの内容です。

Investing.com 副社長 Igal Stolpner氏
オルグロー株式会社 代表取締役社長 塩田英司

Kaizen マネージングディレクター Pete Campbell氏
オルグロー株式会社 代表取締役社長 塩田英司
*Pete Campbell氏曰く、Kaizenは日本語の「改善」からとって名付けたようです。
SEOWORLDからのコメント 今回のセッションは競合調査と外部リンクの獲得というSEOにおいて重要な部分についてのプレゼンテーションでした。競合調査や自然リンクの獲得を試みたことがない方も多いと思いますので、SEOWORLDでも競合調査や自然リンクの獲得に関する情報を発信していきたいと感じるセッションでした。 |

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。
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